ジェラシー・ゲーム

劇場公開日:

解説

北海道を舞台に、三十代の夫婦と二十代のカップルがささいなことから入れ替ってしまう関係を描く。脚本は「ザ・レイプ」の田中晶子、監督も同作の東陽一、撮影も同作の川上皓市がそれぞれ担当。

1982年製作/84分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1982年8月6日

ストーリー

駿河新一、晴子の夫婦は経営する喫茶店を休業して、オートバイで北海道を旅していた。二人の脇を、親に内緒でドライブをしている若いカップルの衛児と陽子が通り抜けた。新一と晴子が河原で休んでいるとき、新一は晴子がコーヒーをいれたのを忘れて、自分でコーヒーを作って飲んでしまい、彼女は気分を害してしまう。新一はいつまでも怒り続ける晴子を残して一人で出発した。暫く走ると、道路に陽子が倒れているのを発見し、彼女を後に乗せてまた走り出した。陽子は衛児に棄てられたと言う。一方、晴子は衛児にひろわれ、ドライブインに食事に入った。そこへ、新一と陽子が現れ、奇妙な組み合せに、二組は重い沈黙に包まれた。その晩、新一と陽子はテントの中で体を重ねた。一方、晴子と衛児もホテルで関係を結ぶが、若さでアセる衛児に、晴子は疲れるだけだった。翌日も二組は、相手を憎みながら走り続けた。暫くして、晴子はラジオで自動車事故を起こしたカップルが死亡したことを聞いた。それは、新一と陽子らしく、晴子と衛児は病院に駆けつけるが、事故死したのが二人でないことを知り、ホッとする。当の新一は、晴子とそろそろヨリを戻すべく、旅行スケジュールの通り、札幌のホテルに向った。部屋で晴子を待っていると、陽子が入って来た。そのとき、テレビのニュースが、晴子と衛児が事故死したことを報じていた。茫然とする新一に、陽子は、これから二人で生きようと言うかのように笑みを浮かべた。新一は陽子を振り切るように部屋を出ると、バイクをスタートさせるのだった。

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