ハンガリア夜曲
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解説

「夜の鴬」「おもかげ」のマルタ・エゲルトが主演し、「沐浴」「黒い瞳(1935)」のヴィクトル・トゥールジャンスキーが監督するオペレット映画で、原作並びに作曲は「メリー・ウィドウ」その他で知名のフランツ・レハール、脚色は「別れの曲」「歌へ今宵を」のエルンスト・マリシュカとハンス・ザスマンの両氏が、音楽指揮には「未完成交響楽(1933)」その他のウィリー・シュミット・ゲントナーが当たっている。俳優は、新顔のロルフ・ヴァンカ、「夜の鴬」のレオ・スレザーク、「郷愁」のハンス・モーザー、「陽気な王子様」のイダ・ヴュスト等で、撮影は、「別れの曲」のウェルナー・ブランデスが担当。

ストーリー

ハンガリーの大地主ワルデナウ父子は、農作機械の買い入れを口実にウィーンへ遊びに出て来た。その頃、ウィーンではイロナ・ラトカイと云うハンガリー出の女優が町中の人気をさらっていた。息子のペーターも父親のアダルベルトも、すっかり彼女に夢中になってしまった。二十五年前アダルベルトはやはりハンガリーの踊り子と浮き名を流した事もあるので、すっかり若返って花を持って劇場を訪れたりする。息子のペーターも劇場へ行き、不図楽屋へまぎれ込んだ上、イロナと親しくなり、彼女をハンガリー風の料理屋へ招待した。イロナはシャンパンに酔って懐かしい故国の民謡を唄い、チャルダシュを踊り始めた。そこへ彼女のマネージャーがやって来て彼女に新聞の宣伝記事を見せた。それに依るとイロナは二十五年前ハンガリーの地主Wという男と、当時有名な踊り子との間に出来た私生児だと書いてある。腹を立てたイロナは其の場からペーターと共に彼の田舎に走った。田舎の朝夕を二人は自然にひたりつつ次第に心から愛する様になる。しかし父のワルデナウは新聞でイロナの記事を見て仰天した。これではイロナは自分の子供でありペーターの妹に当たる事になる。彼は息子にこの秘密を打ち明けた。ペーターは恋するイロナが妹であると聞いて失望した。彼は理由を言わず彼女につれなく当たるので、イロナは一人寂しく再びウィーンへ帰って行った。だが後になってペーターはイロナのマネージャーから、宣伝記事はでたらめであると電話で聞かされ、勇み立ってウィーンへ車を飛ばした。ペーターは劇場へ駈けつけると舞台へ上っているイロナを力まかせに抱きしめた。一幕終わった劇場のカーテンには、いつまでも二人の抱き合った影が写っていた。...

作品データ

原題 The World's in Love Die ganze Welt dreht sich um Liebe
製作年 1935年
製作国 ドイツ

提供:株式会社キネマ旬報社

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