恋を追う女

劇場公開日:

解説

「ワルツ・タイム」と同じくキャロル・レイとピーター・グレイヴスが主演する音楽映画で、ローア・コウアン及びモーリス・コーワンの書卸したストーリーを「ワルツ・タイム」の脚色者モンゴメリー・タリーが脚色監督したもので、脚色にはジェームズ・シーモアが協力している。撮影、作詞、作曲並びに指揮も「ワルツ・タイム」と同じくそれぞれアーネスト・パーマー、アラン・ストランクス、ハンス・メイである。助演は「間諜M1号」のローレンス・オマッデン「青春一座」のレニ・リン「渦巻」のフィンレイ・カリー及びジョージ・カーニー、「キャラバン」のデイヴィッド・ホーンその他である。

1946年製作/イギリス
原題:Spring Song
劇場公開日:1949年6月

ストーリー

英空軍大尉トニー・ウインスターは、サックブィル劇場のスター、ジャネット・ウエアを夜食にさそった。見ず知らずの仲であったが、トニーの強引さに負けて、彼女は食事とダンスを共にした。訳を尋ねると、トニーはだまって素晴しい宝石のブローチを見せた。それノーチェスター家に代々伝わる家宝であり、花嫁になる人に送られる品である。そしてトニーはジャネットにあずかってくれと頼んだ。この度の赤十字セールに寄附するのだから、というのである。ジャネットはこの奇妙な求婚に心を引かれ、ともかくも今夜中附けていることを承知した。トニーが彼女を送って行くと、彼女は父に紹介しようと彼を招じ入れた。ジャネットの父ジョニー・ウェアは劇場プロデューサーであった。彼は娘が附けているブローチを見ると、その訳を問い、ジャネットが事の次第を話すと急にジョニーは立腹し、トニーを追い出して二度と娘に会うことを禁じた。驚いてトニーが去った後でジャネットは父に訳を尋ねたジョニーは静かに次の話を物語った。それは一九一一年のことであった。後にジャネットの母となったジャネット・ヒルは同じくサックブィル劇場のスターであった。ある夜、それはボートレースのあった日の晩で、ケンブリッジを負したオックスフォードのボート部員の中にトニー・ノーチェスタが居り、舞台の邪魔をして、ジャネットに歌わせまいとした。ジャネットが乱暴な若者の横づらをはったのが縁で、二人は恋に落ちた。それはジャネットには大きな喜びであったが、トニーにはたわむれの恋にすぎなかった一座の三枚目役で飛行場へ駆けつけた。ジャネットと同じく、トニーの愛は信実であった。轟々たる爆音も聞えないのか、若い二人はいつまでも抱き合っていた。

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