悲歌(1929)
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悲歌(1929)

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解説

ドイツ、ウーファ会社がウーファトンの発声装置を以て製作した最初の発声映画で名プロデューサーとして知られているエリッヒ・ポマー氏が総指揮に当った特作映画である。「ハンガリア狂想曲」「アスファルト」のハンス・スツェケリィ氏の筆になる脚本を以て「ハンガリア狂想曲」「ニーナ・ペトロヴナ」のハンス・シュワルツ氏が監督に当ったもので撮影は「死の銀嶺」のハンス・シュネーベルガー氏と「アスファルト」「帰郷(1928)」のギュンター・タッウト氏が担任。主役を演ずるは「帰郷」「ハンガリア狂想曲」のディター・パルロ嬢で「スピオーネ」「ハンガリア狂想曲」のヴィリー・フリッチ氏、ゲロ・マリー氏、ユリスカ・リゲティ嬢その他が助演している。(発声版/無声版)

ストーリー

ハンガリアの首都ブタペストの街路にはアカシアの花が五月の風に白くゆれている。片田舎のプスタからブタペストへ女中奉行に出て来たユリアは都の春に酔った。或る日曜日公園に遊びに行った時、知り合った驃騎兵上等兵ヤーノスと彼女は恋仲となった。だがヤーノスは貧乏であった。彼は馬を買う金さえない。一匹の馬がありさえすれば一人前の驃騎兵になれるのだとヤーノスは言う。ユリアは恋人の出世になることだと聞いてその馬を買う金を喜んで貯めようと決心する。しかしユリアが主人から貰う給料もわずかなものであった。だが彼女はヤーノスのためなら身を切り詰めても苦しいとは思わなかった。ところが或る夜アカシアの木陰の逢引が長過ぎてそれが主人の気にさわった。彼女は叱りつけられた上に暇を出された。新らしい働き口、それも急いでいるユリアにはなかなか見つからなかった。下宿料は一日一日とたまってゆく。まして恋人の馬を買う金の出来よう道理はない。無智な純情に燃えたこの娘は遂に怪しげな周旋屋の口車に乗せられて波立つブロンドの髪をふっつりと切り、バラ色の唇を真赤に染めて身を落としてしまった。しかし流石に恋人にはそれと明かしかねて。逢う時にはユリアは昔の百姓娘の衣装を身につけた。或る日ヤーノスの友達が隊を退いたのでその送別の宴が張られた。別れの乾杯がついこうじて若者達は淫買屋に雪崩こんだ。ヤーノスも誘われていた。汚れた醜業婦を見ながら彼はユリアのことを考えた。彼は純潔な彼女を恋人に持っている自分を誇らしく感じずにはいられなかった。だが、一人の女が現れた時、彼の顔色は忽ち青ざめてしまった。それはまさしくユリアであった。天使のように思っていたユリアであった。そのユリアが淫買婦に--ヤーノスはありたけの酷い言葉を投げつけてそのまま外へ飛び出してしまった。ユリアは悲しかった。無智な彼女は恋人からそうした言葉を聞かされたことが悲しかった。けれども彼女は翌日馬市場で有りたけの金を出して一匹の痩せ馬を買い求めた。そして自分の務めをやり遂げた人間のような静かな眼をして春の河べりを歩いて行った。ユリアの投身をききつけたヤーノスは河岸に駈けつけた。そして今は生命のない女の体を抱き上げた。生れて始めて恋した、そして生れて始めて憎んだ女だった。河岸には人が群れていた。その中に一匹の痩せ馬が首に一片の板片をぶら下げてしょんぼり立っていた。板片には間違いだらけの字でその馬がヤーノスのものであることが書かれてあった。それはユリアが書いたものであった。...

作品データ

原題 Melody of Heart Melodie des Herzens
製作年 1929年
製作国 ドイツ
上映時間 88分

提供:株式会社キネマ旬報社

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