死刑台への招待

劇場公開日:

解説

ユベール・モンティレ(邦訳“帰らざる肉体”)の原作を「カサブランカ」で四三年アカデミー賞受賞のジュリアス・J・エプスタインが脚色。製作・監督は「ナバロンの要塞」のJ・リー・トンプソン。撮影は「素晴らしきヒコーキ野郎」のクリス・チャリス、音楽はジョン・ダンクワースが担当した。出演者は「ニュールンベルグ裁判」のマクシミリアン・シェル、「コレクター」のサマンサ・エッガー、「沈黙」のイングリッド・チューリン、「暗闇でドッキリ」のハーバート・ロムなど。

1965年製作/イギリス
原題:Return from The Ashes
配給:ユナイト
劇場公開日:1966年4月9日

ストーリー

一九三八年、女ながらもミシェール(I・チューリン)は博士として同僚のチャールズ(H・ロム)と放射線医学の研究に従事していた。スタン(M・シェル)と初めて逢ったのもその頃のことで、スタンはポーランドからパリへ亡命しているチェスの名手だった。二人は急速に結ばれ、そして結婚した。だが、ドイツの侵略はヨーロッパにも及び、ユダヤ人であるミシェールはナチに連れ去られた。それから七年。スタンは、美しく成長したミシェールの先夫の娘ファビ(S・エッガー)と同棲していた。大戦中に、ミシェールの親類縁者すべてが死亡したので、その遺産の相続権は、ミシェールの義理の娘ファビが受けつぐのだが、ミシェールの死が確かめられぬ限り、三十年を待たなければならなかった。こんなところヘアウシュヴィッツから、ミシェールが帰って来た。彼女の死を信じこんでいたスタンは仰天した。三人の生活が始まったが、スタンを愛するファビには、スタンと義母ミシェールの生活が耐えられない苦しさだった。こんな三角関係も長くは続かなかった。スタンとファビの情事はばれた。金を貰って外で生活することになったファビは、義母殺害の完全犯罪を計画しその方法をスタンに告げた。ファビが、邸を出る日、二人はもう一度計画を練った。翌朝、ファビは自室の風呂場で溺死していた。酒瓶があり事故死とされた。邪魔のいなくなったスタンは殺害計画を実行隣した。町までチェスに出かけてアリバイを作り、金庫に贈物があるとミシェールに電話した。電話器に拳銃の発射音が入った。翌朝邸に帰ったスタンは、金庫から仕掛けた巻銃をはずし、朱に染まって倒れているミシェールの手に拳銃を握らせ、警察に電話した。そして再び金庫の前に戻った時、そこから妻の死体は消えていた。仰天するスタンの前に刑事三人と、ミシェールとチャールズが現われた。スタンから電話の時、ちょう度チャールズが来合わせており、ミシェールが金庫を半分開ける時、横にいたチャールズには、拳銃が見えたのだった。

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