双児のロッテ(1950)

劇場公開日:

解説

わが国でも映画化(ひばりの子守唄)されたエリッヒ・ケストナー原作小説の映画化で、脚本はケストナー自身で書いた。監督はヨゼフ・フォン・バギー、撮影はワルター・リムル、音楽はアロイス・メリヒャルの担当。出演者は双生児のジュッタとイザのギュンター姉妹、アンチェ・ヴァイスゲルバー、ペーター・モスバッヘル、ゼンタ・ヴェングラフ、ハンス・オルデンらである。

1950年製作/105分/西ドイツ
原題:Das Doppelte Lottchen
配給:パールハウス映画
劇場公開日:1952年10月15日

ストーリー

アルプスのある湖畔で、お互によく似た二人の少女が出会った。快活な方はルイズといい、ウィンから来た少女、おとなしい方はロッテといいミュンヘンから来た少女であった。二人は仲好しになりお互いに双児にちがいないと思うようになった。だがそうだとすれば、故郷二人の両親が別たれのか、その秘密がわからなかった。そこで二人は、ルイズはロッテとなってミュンヘンにいる母のところへ、ロッテはルイズとなってウィーンの父のところへ、それぞれ行くことにし、お互に新しい環境や変ったことは手紙で知らせあうことにした。この試みはうまく行かないこともあったが、父が再婚しようとしたとき、ロッテはそれを止めることに成功した。だが心労がたたってロッテは病の床に伏した。一方ルイズは、母が新聞記者で忙しく、家事をルイズ一人でうけもたねばならなかった。ある日、母はロッテとルイズがアルプスで一緒にとった写真をみつけて、一切をさとった。ルイズはロッテから手紙が来ないので心配し、ウィーンに電話した。電話に出た父は、母とルイズに飛行機で来るように呼んだ。ロッテは母とルイズの顔をみて安心、元気をとりもどした。でも子供たちは、まだ不安だった。だが二人の十一回の誕生日、一家はもう一生涯離れないと誓うのだった。

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