都会の旋律

劇場公開日:

解説

戦後初公開の四五年度デンマーク映画で同国作家アアヴィット・ミュラーの脚本から、レジスタンス映画「サボタアジュ」などの新進ヨハン・ヤコブセンが監督。撮影はアイナア・オルセン、音楽はカイ・メラー。主なる出演者は、「サボタアジュ」のエッベ・ロオデ、インゲ・ハアヴィト・メラー、レンデ・ミケルセンら。

1945年製作/デンマーク
原題:Otte Akkorder
配給:NCC
劇場公開日:1951年5月15日

ストーリー

ショパンの「嬰ハ短調ワルツ」のレコードを買ったゲオルグは、それを恋人に贈ろうとして、恋人の夫であるヨハネスに渡した。ヨハネスは、それを古道具店に売飛ばし、音楽青年が買取った。青年はそれをもって教授のユルゲンセンを訪れたが、教授は舊友の一流ピアニストが来るというので有頂天になっていた。しかし約束は冷たく断わられ、レコードは女中のエレンがその夜船員ポオルと逢びきする時持出された。二人はその夜結婚して船出しようとしたが彼女は港へ行く途中、車の運転手のと鞄を間違えた。運転手は裁判所長のかくし子で父の宴席に出て晴れて父子の名乗りをあげた。間違った鞄は家政婦が返しに出かけたが、途中彼女は中のレコードを落してしまい、それを街角の女ファニイが警官の訊問をごまかすために拾い上げた。女は薬屋を叩き起して自殺用の毒薬を強要するが、主人はレコードでワルツを踊ってなぐさめた。薬屋のアパアトに持帰られたレコードは隣室のジゴロ紳士トムセンに盗み出され、彼の情婦である幼稚園の保母エミイから金をまき上げるための贈物になった。エミイの助手グレエテは給料未払いのため恋人に贈物も出来ず代りにエミイはレコードを与えた。それを持って帰る途中、彼女は幼児の父親ステネルセンに手ごめにあい、翌日彼女の父ヴィゴは、旧友であるステネルセンをオフィスに訪ねて昨夜のワルツを伴奏に彼をしめ殺した。酒場にレコードを置き忘れて、ヴィゴが自首すべく飛出して行ったあと、酒場では主人と給仕がそれを取り合いし、カンシャクを起した主人はついにレコードを叩き割ってしまった。

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