世界を裸にする

解説

原案は「ナポリの黄金」の著者として有名な故ジュゼッペ・マロッタ。脚本も新鋭のジャンカルロ・フスコと共同して彼が執筆している。監督は「ローマの旗の下に」などの脚本を担当したフランチェスコ・デ・フェオ。これが監督としての第一回作品。音楽は新鋭のテオ・ウズエリ。撮影はアルベール・ベルタン、シーザー・アロン、マーロー・フラワーの三人。

1964年製作/105分/イタリア
原題:Mondo Nudo

ストーリー

◇広島・一九四五年八月六日世界で初めて原爆をうけた広島。二十年経った今日でも、なお残る原爆の深い傷跡。◇原爆観光地。原爆の最初の実験地、ニュー・メキシコ州のアラマゴルド。ここの売物は何んでもかんでも原子爆弾、ストリップも原爆ストリップ。◇孤島の刑務所。太平洋の天然の楽園にフランス植民政策がもたらした、所長一人に囚人一人という刑務所。◇裸女のコペンハーゲン。太陽のない町コペンハーゲンでは、一寸でも太陽が顔をのぞかせると、街中がブラジャーとショートパンツだけの女性でいっぱいになる。◇メキシコ万霊節。お祭みたいな万霊節◇イギリスの自由学校。授業中にウィスキーを飲む。キスをする。ツイストを踊る。伝統の国イギリスの変わった学校。◇ブロンドのポリネシア人。南太平洋のココス島。第一次大戦中、この島にたどりついたドイツ水兵と原地女との結合が生みだしたもの。◇アメリカの前衛劇場。ニューヨークの前衛劇場カタコンブ。ここに集る奇妙な人種の生態。◇高級売春ホテル。週末になると、たくさんの紳士がアルゼンチンからウルグアイへと国境越えをしてくる。アルゼンチンには売春禁止法がしかれているため、ウルグアイで遊ぼうというもの。◇ゲイ・ボーイのファッション・ショウ。マニラで開かれたゲイのファッションショウ。司会者から観客まで背男という。変わったショウ。◇催眠術師。セイロンの首都コロンボの電話帳をめくってみると、一頁全部が催眠術師で占められている。彼等は、患者を眠らせ、恐怖とか苦痛を取り除いてくれる。◇珍らしいイルカ。フロリダのマイアミでは、研究所のリリー教授がイルカに人間の言葉を教えている。◇ロボット少年。ニューヨークにある精神病院。自分をロボットだと思いこんでいる少年の日常行動。◇バワリーの生態。ニューヨークにある、酔っばらいの自治領バワリー。酒と喧嘩とゴロ寝の生活。◇安産を願う踊り。アフリカでは子供が生れようとする時、安産を願って軽技師そこのけの、熱狂的な踊りをくりひろげる。

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