〇八/一五

劇場公開日:

解説

西独の作家ハンス・ヘルムート・キルシュトの小説をエルンスト・フォン・ザロモンが脚色、パウル・マイが監督、ハインツ・ヘルシャーが撮影、ロルフ・ヴィルヘルムが音楽を担当した。出演者は殆ど無名の俳優や新人である。題名の番号は当時の独軍で採用された新式自動銃のナンバーを示す。

1955年製作/ドイツ
原題:39309
配給:泰西映画=映配
劇場公開日:1956年1月4日

ストーリー

一九三九年ドイツ陸軍兵営。アッシュ一等兵(ヨアヒム・フックスベルガー)とフィアバイン二等兵(カール・ベージガー)はリンデンバーグ訓練分隊の兵隊であるが、アッシュが要領のよいのに反してフィアバインはヘマばかりやっていた。そのフィアバインはふとした機会からアッシュの妹のイングリット(ガンダラ・コルテ)を知り、愛し合うようになった。アッシュは妹にフィアバインを会わせるのに骨を折ってやるのだった。イングリットはフィアバインが早く士官になればよいと思っているが、軍隊生活の裏を知っているアッシュは士官になることなどは詰らなく思えるのだった。二人の隊の隊付曹長はシュルツといい、妻のローレと二人で兵営内の官舎に住んでいたが、ローレは酔っ払いの夫に不満を持ち他の士官や兵に色目を使うのであった。ある夜、シュルツ曹長へ向っての発砲事件が起き、犯人の嫌疑がアッシュにかかった。怒ったアッシュが上官の命令に反抗したことから、彼は逮捕された。隊長のデルナ大尉は事の拡大をおそれ、アッシュを精神異常者に仕立て、事件の処理をしようとしたが、アッシュが拳銃を奪いとって軍医を脅迫したことから事は大きくなり、とうとう大隊長ルシュケ少佐の知るところとなった。少佐は詳細に実情調査をしたあげく、事件を軍法会議におくるのを止め、隊付士官を譴責処分に付し、アッシュを下士に任命して事件を落着させた。フィアバインも、イングリットの願いをかなえるべく、士官になることを心に誓った。訓練隊には再び軍紀が確立された。折から、世界征覇を狙うヒットラーの布告が放送され、営庭に整列するフィアバイン、アッシュらの頭上をワルソーを目ざすナチ空軍の爆音が空を圧した。

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