壮絶!敵中突破

劇場公開日:

解説

レオニード・ゾーリン、アレクサンドル・アロフ、ウラジミール・ナウモフの脚本をアロフとナウモフが監督した異色戦争映画。撮影はアナトリー・クズネツォフ、音楽はニコライ・カレトニコフ。主演はアレクサンドル・デミヤネンコ、スタニスラフ・キトウロフ、ヴィクトル・アブジュシコなど。一九六一年度ベニス映画祭審査員特別賞とイタリア映画批評家賞受賞。

1961年製作/ソ連
原題:Peace For The New Comer
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1962年11月25日

ストーリー

一九四五年五月八日、第二次大戦の終る前日。戦場のソ連軍将兵たちは数時間後に敵の無条件降伏の知らせが入ってくることをまだ知らない。周辺では戦闘が行われている。大隊の一つが新たな攻撃の準備をしている。年輩の大隊長の前に新任のイブレフ少尉(アレクサンドル・デミヤネンコ)が着任報告をする。大隊長は彼に後方のクビカウ市の陸軍病院へ負傷兵ヤムシチコフ(ヴィクトル・アブジュシコ)とドイツ人妊婦(リディア・シャポレンコ)を届けるよう命令する。歩兵学校を出たてのイブレフは早く実戦に参加しようと意気ごんでいただけに失望するが、ベテラン兵士ルカビチン(スタニスラフ・キトウロフ)の運転する車に乗る。ファシストのゲリラ軍が出没する中を三人のソ連軍人と一人のドイツ人妊婦の奇妙な旅が始まる。こわれた道路、爆破された橋を迂回して四人は進むがとある地点でドイツ敗残兵の待伏せを受け、車は炎上、ルカビチンは絶命する。徒歩で行く三人は幸いアメリカ人の運転するトラックに救われる。初めはソ連兵を敵視していたドイツ女も彼らの善良さを知りはじめる。戦争というものを単純に考えていたイブレフも重なる苦難の洗礼に立派な実戦将校に成長していった。ついに車は目的地に着く。ドイツ女は無事、病院で赤ん坊を生む。任務を果たしたイブレフは直ぐ前戦に向かおうとした。が、そのときドイツ降伏の知らせが入る。戦争最後の日、この平和を彼らはともども喜び迎えるのだった。

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