歌え!太陽(1960)

劇場公開日:

解説

コメディを得意とするマリオ・マットリ監督がヴィットリオ・メッツとロベルト・ジャンヴィティの共同シナリオを映画化した音楽ドラマ。撮影はロベルト・ジェラルディ。音楽担当はジャンニ・フェリオ。出演するのは「ヨーロッパの夜」のドメニコ・モドゥニョ、「二重の鍵」のアントネラ・ルアルディ、歌手のミーナなど。イーストマンカラー・トータルスコープ。

1960年製作/イタリア
原題:Appuntamento a Ischia
配給:東和
劇場公開日:1961年5月27日

ストーリー

レティツィア(マリア・レテツィア・ガッツォニ)の父親ミンモ(ドメニコ・モドゥニョ)は人気歌手。妻に死なれて気ままな一人ぐらしの身で、仲間のバンドと一緒に巡業してまわっている。だがミンモは女にかけてはなかなかのしたたか者。今はアメリカのブルジョワ未亡人マーセデス(リンダ・クリスチャン)がそのお相手。しかし今度ばかりはミンモもいささかもたついて、マーセデスに結婚を迫られている。しかもマーセデスは、レティツィアを寄宿学校に入れることを主張してゆずらない。飛んでもない話に、レティツィアはひそかにパパのお嫁さんを探しはじめる。いつも三人仲良く暮らせるお嫁さんを。そして音楽学校に学ぶミレッラ(アントネラ・ルアルディ)に白羽の矢を立てた。ミレッラにはパオロ(パオロ・フェラーリ)という婚約者があったが、そんな障害もなんのその、レティツィアは、パパとミレッラの会見を策した。が、こちこちのクラシック信奉者パオロの出現で、男二人の対立になってしまった。だがミレッラは、ポピュラー音楽の楽しさと、なによりもミンモの人間に心を引かれたのだった。ミンモへの思いをうち消そうと、ミレッラはパオロと一緒にイスキア島に出かけた。レティツィアはまだあきらめなかった。今度はパパの巡業先をイスキア島にさせる計画を成功させた。南国の明るい太陽と青い海。観光シーズンの華やかな雰囲気に再度ミンモの歌を聞いたミレッラの心。レティツィアはミンモとミレッラを遂に二人だけで会わせることに成功した。だが二人は沖の無人島で密輸業者と間違えられて、警察のごやっかいになる始末。この事件は急速に二人を近づけた。こんな様子にパオロが何事かを感じはじめた折も折、マーセデスもミンモを追ってイスキアへ出現。四人入り乱れてのてんやわんや。すべてがレティツィアのおませな出しゃばりのせいだと、パパは彼女を寄宿学校へ入れてしまった。だがそれは永くはなかった。やがてミンモとミレッラが、そろって彼女を迎えに来たのだ。

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