サランボー

劇場公開日:

解説

フランスのグスターヴ・フローベルの歴史小説『サランボー』の映画化。監督は「狂乱のボルジア家」のセルジオ・グリエコ。脚本は「ローマの旗の下に」のジュゼッペ・マンジョーネと、「爪を磨く野獣」のジョルジュ・タベ、「狂乱のボルジア家」のマリオ・カイアーノとグリエコの共同。撮影はピエロ・ポルタルーピ、音楽はアレクサンドル・デレヴィトスキーが担当。出演は「甘い生活」のジャック・セルナス、「二重の鍵」のジャンヌ・ヴァレリー、ほかにエドモンド・パードム、アルノルド・フォア、リカルド・ガローネら。

1960年製作/イタリア・フランス合作
原題:Salammbo
配給:松竹セレクト
劇場公開日:1960年11月10日

ストーリー

カルタゴは第一次ポエニ戦役でローマに破れ危機に直面していた。同盟軍のリビア、ガリア、ルジタニア、スペイン、ギリシャなどの傭兵軍二十万はカルタゴを包囲して給料を払えと迫った。カルタゴの守備隊は神聖軍八千にすぎず、名将ハミルカスは不在だった。連日、名士会議が召集され指導者の一人で野心家のナル・ハバス(エドモンド・パードム)は和平交渉に傭兵軍の代表をカルタゴに招くことに決定させた。代表の青年隊長マトー(ジャック・セルナス)をナル・ハバス配下が襲ったが撃退された。そこにハミルカスの一人娘で市の守護神タニットに仕える聖処女サランボー(ジャンヌ・ヴァレリー)が現われ、神かけて約束を果すとマトーにいった。二人は互いに忘れられぬ身となった。支配階級や富商から集められた財宝をナル・ハバスが横領した。怒った傭兵軍は市中に乱入した。事情を知らぬ市民やサランボーはマトーに裏切られたと悲しんだ。マトーも同じだった。彼は神殿からカルタゴの宝・聖衣を盗みだし、指揮者に推された。市民は怒りに燃えた。責任者サランボーは短剣を隠してマトーの天幕を訪ねた。事情がわかり二人は和解ができた。突如として烈風が起り、サランボーはどこともなく走り去った。ハミルカスが戻りマトーを討つため出発した。彼を妬むナル・ハバスは刺客を放った。傭兵軍は破れた。刺客が迫った。が、ハミルカスをマトーが救いナル・ハバスの悪計を暴露した。ナル・ハバスはサランボーを犯そうとした。そこにハミルカスが現われた。ハミルカスは市民に事情を説明、傭兵軍の反乱はカルタゴが誘発したもので、兵士たちは総て解放し、給料も支払うといった。マトーは石打ちの刑に処せられた。ナル・ハバスの助命はきかれなく怒った市民たちは石を投げて彼を殺した。マトーは毅然と刑をうけ、市民の間を歩みながら、愛するサランボーの姿を求めた。力つきて倒れたマトーをみたサランボーはたまりかねてかけよった。彼は彼女の名をよびつづけた。サランボーはマトーを殺すなら、私を殺してくれといった。市民たちは二人の心情を察してマトーの罪を許した。

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