湖畔にて

劇場公開日:

解説

セルゲイ・ゲラシーモフ監督が“われわれの世紀の60年作の人々”をテーマとした三部作「人々とけもの」「ジャーナリスト」につづく第三部。きびしい自然と人間との戦い、複雑な人間関係、若い青年たちの人間形成などにメスを入れる。脚本もゲラーシモフ、撮影はウラジミール・ラポポルトとウラジミール・アルハンゲリスキー、音楽はI・カターエフが各々担当。出演はナターリヤ・ベロフボスチコワ、オレーグ・ジャーコフ、ワシーリー・シュクシン、ニコライ・エリョーメンコなど。日本語版監修は岡枝慎二。黒白、ワイド。

1971年製作/ソ連
原題:У ОЗЕРА
配給:日本海映画
劇場公開日:1974年2月16日

ストーリー

ワシーリー・チェルヌィフ(V・シュクシン)は四十がらみの建設労働者で、コムニストである。彼はバイカル湖畔の深い森の中にセルローズ工場を建設中だった。ある日、チェルヌィフはバルミン家を訪れる。自然科学者の父親バルミン(V・ジャーコフ)とその娘レーナ(N・ベロフボスチコワ)はいくらか冷ややかに迎えた。十七歳のレーナは早くに母親を亡くし、父親に育てられた。父親はこの娘に自然や美への愛を、信念への強い情熱を培った。バルミンはシベリヤの自然を征服することに反対ではなかった。むしろ、そのために自分の一生を研究に棒げてきたのである。だが美しい自然の奇蹟、バイカル湖をそのまま保存しておくと同時に、美しいバイカルを人々のために有効に利用することは両立しがたいことであった。一方、チェルヌィフにも解決せねばならぬ問題があった。それは個人的な運命にかかわることであった。レーナとの愛である。チェルヌィフには妻子があった。彼はレーナに愛を求める資格があるだろうかと疑問に思うことがある。この愛はあまりにも唐突であり、そしてレーナの若い魂には新たな、厳しい試練となるのである。

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