人間ベートーベン

劇場公開日:

解説

音楽史上にその名を残したベートーベンの生涯を描く伝記映画。製作はマンフレット・レンガー、監督はホルスト・ゼーマン、脚本はギュンター・クーネルト、撮影はオットー・ハーニシュが各々担当。出演はドナタス・バニオニス、ステファン・リゼウスキー、ハンス・トイシャー、レナーテ・リヒター、フレート・デルマーレなど。

1976年製作/110分/東ドイツ
原題:Beethoven
配給:ニラサワフィルム
劇場公開日:1977年7月20日

ストーリー

ベートーベン(ドナタス・バニオニス)は、創作中は食事をしないことがあったり、仕事の邪魔をされることをきらい、家政婦まで逃げ出すしまつ。そんな彼には、カール(ハンス・トイシャー)と、ヨハン(ステファン・リゼウスキー)の弟がいて、兄の名声を利用するだけで、ベートーベンの力にはならなかった。貴族達の上にはベートーベンを保護する者もいたが、彼らとて、名声以外にない。そんなベートーベンの不滅の恋人の名はヨゼフィーネ(レナーテ・リヒター)。彼女は子供もちの人妻であり、結局2人の恋は実らなかった。そして、ベートーベンが28歳のころから、聴力がよわくなりはじめる。自然を愛し、ナポレオンを嫌い、主権在民こそ真の政治と唱え、世間より人間嫌いといわれたベートーベン。自らの信念に生き、貧しい生活の中で名曲をつくるベートーベン。1792年より35年間、彼は、後半生をウィーンですごし、ウィーンの土と化したのであった。

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