劇場公開日 1993年5月15日

「冒頭でのアフリカ映像とアフリカン音楽がとても心地よかった・・・なぜ?と思ったけど。」ロレンツォのオイル 命の詩 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0冒頭でのアフリカ映像とアフリカン音楽がとても心地よかった・・・なぜ?と思ったけど。

2021年9月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 5歳から10歳の子に罹る難病。1984年当時、発症後は2年以内に死ぬことがわかっていて、具体的な治療法はない。そのため食事療法が中心となり、医学会側の集会にも積極的に参加する夫妻。医学に口を出すな!といった態度が露骨に見え隠れする中、ある食事は脂肪酸値を上げ病状が悪化するなどといった患者側の主張は無視されたりする。そして、素人なりに研究に没頭する2人。オリーブ油から有害物質を取り除くという有益な方法も、患者数の少なさのため投資をしない製薬会社など、医学に対する疑問も生まれてくる。

 ロレンツォに効果が現われた。発表するやいなや家族たちがFDAの承認など待てないとして、オイルを求める。エンドロールでは“ロレンツォのオイル”によって助かった子供たちの映像。とにかく主人公夫妻が医者でないことが凄い事実。恐れ入りました。

 だけど、終盤にあった台詞で「マンハッタン計画だって28か月で完成したんだ」という部分が嫌い。人の命を多く救うために、なぜ大量殺りく兵器を比較に出すんだろうか・・・

kossy