流血の谷

劇場公開日:

解説

インディアンの側に立ってつくられた西部劇。ガイ・トロスパーの脚本を、「西部の人」のアンソニー・マンが監督した。撮影はジョン・アルトン。音楽はダニエル・アンフィシアトロフ。出演は主人公のインディアンの青年にロバート・テイラーが扮するほか、新星ポーラ・レイモンド、ルイス・カルハーンら。製作ニコラス・ネイファック。

1950年製作/アメリカ
原題:Devil's Doorway
配給:東和
劇場公開日:1960年9月4日

ストーリー

南北戦争に北軍の兵士として参加し、国会最高勲章を授与され除隊した、ショショネ族インディアンの青年ランス・プール(ロバート・テイラー)は年老いた父の待つワイオミングの故郷に帰った。彼は白人と仲よく暮らせると確信していた。が、それは裏切られた。病気の父の往診を断られたのだ。父は死んだ。ワイオミング州はインディアンを追い払い、白人の家畜業者に土地の所有権を与えた。ランスの牧畜地スイート・メドウスにも白人が移住してきた。彼は女弁護士オリー・マスターズ(ポーラ・レイモンド)に保護を頼んだ。が、彼女の努力の甲斐もなく権利は取り戻せなかった。ランスは白人に対し戦闘を決意した。白人牧畜業者との戦いが展開、多くの死傷者を出した。オリーはフォート・ララミーの騎兵隊の出動を要請した。が、戦闘は再度展開した。戦況はインディアンに不利だった。ランスは女子供の命を救うために降伏を決意した。敗北したインディアンの陣地から、北軍軍曹の軍服に国会最高勲章をつけたランスがよろめきながら出て来た。騎兵隊の最高司令官に敬礼すると息絶えた。涙にむせぶオリーがかけより、横たわるランスを抱いた。

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