野生のマーラ

劇場公開日:

解説

アメリカで「マーラ・オブ・ワイルダネス」のテレビ・シリーズとして放映されたものを、テレビと同じくフランク・マクドナルドが監督にあたった。ロッド・スコットのストーリーをトム・ブラックバーンが脚色し、撮影はロバート・ウィコフ、音楽はハリー・ブルーストーンが担当している。出演は「バットマン(1966)」のアダム・ウェスト、テレビと同役でリンダ・ソンダースのほかに、テオ・マーカス、デンバー・パイルなど。

1965年製作/アメリカ
原題:Mara
配給:松竹映画
劇場公開日:1967年12月9日

ストーリー

マーラは7歳の時、ただ1人アラスカの森林の中にとり残された。というのは動物学者だった両親が急死したためである。それから12年経った。アメリカの人類学者ウィリアムズ(アダム・ウェスト)が高地警備の任務をおびて赴任してきた。彼はこの際、かつて聞いたことのある動物学者の遺児のその後を調べてみようと思っていた。ある日彼は成人したマーラ(リンダ・ソンダース)の姿を見つけたが彼女は本能的に逃げてしまった。もう1人、彼女を探し求めている男がいた。ジャーナガンという極悪非道の猟師で、生け捕りにして見せものにしようと企んでいた。彼女を捕らえようと罠を仕かけているジャーナガンの前にウィリアムズが現れた。ウィリアムズは、それをやめさせようとして、逆にジャーナガンに捕らえられ、手足を鋼鉄の罠につながれてしまった。このままでは餓死してしまう。そこへ、マーラが2匹の白狼をつれて現れ、やっとのことで彼が味方であることを知り、助け出した。ウィリアムズは彼女に人間の言葉を教えた。翌朝、マーラはジャーナガンに連れ去られ、監禁されてしまった。彼女の危急を知ったウィリアムズが駆けつけたが、ジャーナガンの一撃に倒れてしまった。その間、マーラは逃げ、ジャーナガンの執拗な追跡が始まった。意識を回復したウィリアムズも、すぐ追跡。2人は激闘の末ウィリアムズが勝った。マーラを探して、ウィリアムズは森の奥へと向かい、ついに彼女を見つけ出した。そしてやさしく、人間としての生き方を教えるのだった。

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