モダーン西部王

解説

「山の覇者」「大自然の王者」と同じくジョージ・オブライエンの主演する映画でマックス・ブランドの書いた小説からラルフ・ブロックが撮影台本をまとめ上げ、マイロン・フェーガンが台詞を附し、「鉄骨エロ騒動」「哄笑の世界」のアーヴィング・カミングスが監督に当たり、「怪探偵張氏」「ゴルフと女房」のジョージ・シュナイダーンマンがクランクした。主演者を助けて「速成成金」「キートンの恋愛指南番」のサリー・アイラース、「第一の恋」のリタ・ラ・ロイ、「罪は若きにあり」「悪魔の日曜日」のジェームズ・カークウッド、ハンフリー・ボガート、スタンリー・フィールヅ、ロバート・ワーウィック、リチャード・タッカー等々がつき合っている。

1931年製作/アメリカ
原題:A Holy Terror

ストーリー

青年トニー・バードの父トーマス・クッドベリイはある日ニューヨークの自邸に於いて何者かに殺された。トニーの探査によって犯人はワイオミングの大牧場主ウィリアム・ドルウであることが判った。トニーは決然、飛行機に乗じてドルウに巡り会うべくワイオミングに向かった。途中、操縦を誤って墜落し、念入りにも人家の風呂場へ落ち込んだ。トニーはかすり傷一つ受けなかったが、その風呂場では美しい娘ジョリーがシャワーを浴びている最中であった。町役人はトニーを監禁しようとしたがジェリイの願いで釈放された。飛行機を失ったトニーは荒馬を買い入れ、その町からワイオミング目指して進んだ。ドルウの牧場へようやく辿り着くことはできたが、そこで彼はドルウの配下の者達に危地に落とされようとした。トニーがまさに彼らの弾丸に打たれんとした時、彼の前に飛び出し自分の体を犠牲にしてトニーを庇ったのはウィリアム・ドルウであった。不思議なドルウの態度。トニーは考えたが見当がつかなかった。しかしドルウの話すところによるとトニーの父親はウッドベリーではなく実はドルウその人であった。そしてウッドベリーはその昔ドルウから妻を失いトニーを奪っていった人間であることが判った。ドルウはウッドベリーを怨んだ。だが彼を殺したのはドルウでなかった。一切の事情が明白になったときトニーは改めてジェリーとの仲を父に話した。かくて3人の上に幸福が訪れた。

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