恵みの光

解説

ピーター・B・カイン氏がサタデイ・イヴニング・ポースト紙上に「三人の名付け親」“The Three Godfathers”として掲載した小説を、ジャック・フォード氏監督の下にハリー・ケイリー氏を主役として撮影する映画。大正5年秋ケイレイ氏の出世作映画として上場された「三人教父」と同じ原作である。この映画に於て氏の対手はウィニフレッド・ウェストーヴァー嬢が演じている。

1919年製作/アメリカ
原題:Marked Men

ストーリー

列車強盗の嫌疑で投獄されたハリー等3人は獄を破って離れ離れになってある町へ逃れ来る。此処でハリーは酒場の給仕女ルビーと恋に陥る。ルビーはハリーに役人が彼を疑っているから要心せよと注意していた。彼と共に獄を逃れた仲間の2人はハリーに銀行を襲う仲間となれと脅迫する。正道に志しているハリーも、嘗て彼等から命を助けられた恩があるので心進まぬながらこれに同意した。彼等は役人に追跡され、沙漠の中へ逃れ込んだ。数日彷徨した後3人は生れたばかりの赤児を抱えている瀕死の女に廻り会い、彼女の臨終の頼みによって赤児の名附け親となる。三人は餓を忍び渇を耐えて赤児を抱いて町へ急ぐが、途中吹き起こる砂嵐のため2人まで倒れ、ハリーのみ辛じて町へ辿り付く事が出来たが、彼は役人に捕えられた。しかし赤児の力は遂に役人をしてハリーを許さしめ、彼はルビーと共に信迎の生涯に入る。

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