見習いの妻

解説

シドニー・A・フランクリン氏監督のセレクト映画で、「高原に咲く花」と同じくノーマ・タルマッジ嬢とトーマス・ミーアン氏の共演である。其他「ウーマン」「空中のローマンス」出演のフローレンス・ビリングス嬢や、「謎の手袋」「愛のモデル」「操り人形」等出演のアレック・B・フランシス氏も出演して居る。喜劇的分子の加味された人情劇でタルマッジ嬢の性格描写が明確に見られる。

1919年製作/アメリカ
原題:The Probation Wife

ストーリー

ドミノ・カフェーの花形ジョー・モウブレイは富めるニューヨークの青年ハリスン・ウェイドに汚れたる境遇から救い出されんとした時、支配人から遮げられて目的を達する事が出来なかった。其後カフェーが警官に踏込まれた時ジョーは他の女達と一緒に捕えられ感化院へ入れられて終った。然し彼女は2年目に其処を逃れ、計らず乗込んだ汽車の中で昔救けて呉れたハリスンに廻り会う。彼はジョーの善良な性質を認め、正しき道へ導いてやらんと、我家に伴ひ帰ったが、遂に彼女を名だけの妻とする。ジョーは「見習いの妻」と自ら称して楽しい日を送る事に成ったが、其後彼女の前へハントレイ・マックマートンと云う青年が現れて、次第に彼女の心に取入って行った。ハリスンは心安からず遂に彼女を離婚しようとするが、やがてそれはハントレイが2人の仲を親しくさせん為の計略であった事が判り、2人は真の愛に生きる間と成った。

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