マンボ

劇場公開日:

解説

「ユリシーズ」のカルロ・ポンティ、ディノ・デ・ラウレンティスがパラマウントと提携して製作した1954年作品。グイド・ピオヴェーネ、イーヴォ・ペリッリ、エンニオ・デ・コンチーニのイタリア側ライターとロバート・ロッセンが脚本を書き、「暴力に挑む男」(脚本)のロバート・ロッセンが監督に当たった。撮影は「ユリシーズ」のハロルド・ロッソン、音楽はニーノ・ロータとアンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノである。「ユリシーズ」のシルヴァーナ・マンガーノ以下、「デジレ」のマイケル・レニー、「ラプソディー」のヴィットリオ・ガスマン、「サスカチワンの狼火」のシェリー・ウィンタース、黒人バレリーナのキャサリン・ダンハム、エドワード・チアネーリらが出演する。

1954年製作/110分/アメリカ
原題:Mambo
配給:パラマウント映画会社
劇場公開日:1955年4月26日

ストーリー

フィオヴァンナ・マセッティ(シルヴァーナ・マンガーノ)はヴェニスのある商店に働くショップ・ガール。父親と妹の3人暮らしで、貧しい生活だったが、ダンサーで身を立てたい希望を抱いていた。彼女の恋人マリオ・ロッシ(ヴィットリオ・ガスマン)は闇物資の売買をしており、彼女はそれを不満に思っていた。やがてフィオヴァンナはマンボ舞踊団を率いて巡業する女マネジャーのトニー・サレルノ(シェリー・ウィンタース)に頼んで一座に加えてもらった。ダンサーの修業は苦しかったが、世界的に有名な振付師キャサリン・ダンハムの指導もあり、たちまちスターの1人になることができた。こうして彼女は一座とともにイタリアを巡業しヴェニスへまた帰って来た。ある夜、一座はマリソーニ伯爵(マイケル・レニー)のパーティに招かれ、フィオヴァンナの踊りは伯爵の心に強い印象を残した。しかし彼の再度の救愛も、マリオという恋人を持つフィオヴァンナを動かすことは出来なかった。だがマリオは伯爵と彼女を結婚させ、かげで甘い汁を吸おうとするのだった。フィオヴァンナはマリオの心底を知って幻滅を感じ、トニーが止めるのも聞かず、舞台を捨て伯爵と結婚する気になった。トニーがふとした事故で死んだのも彼女の心を暗くした。しかし、伯爵夫人の生活は決して幸福ではなかった。周囲の冷たい眼に耐えかねたフィオヴァンナは、思い切って伯爵を旅行に連れ出し、2人きりの世界で、はじめて互いに真の幸福を味わった。2人がヴェニスへ戻ってきたとき、マリオが現れ、そのときの争いの傷がもとで伯爵は死んだ。短かった幸福を絶たれ、自分の生きる道は踊りしかないとさとったフィオヴァンナは、伯爵の遺産も受けとらず、いまはダンハムの率いる一座へ戻って行くのだった。

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