マリー・アントワネットの生涯

劇場公開日:

解説

ステファン・ツヴァイクの原作を、クローディン・ウェスト、ドナルド・オグデン・スチュワート、エルネスト・ヴァイダの3人が共同で脚色、「ローズ・マリイ(1936)」などの名作を作ったW・S・ヴァン・ダイク・2世が監督した伝記的ドラマ。撮影は「西部開拓史」のウィリアム・ダニエルス。音楽は「哀愁」のハーバート・ストサートが担当した。出演はノーマ・シアラー、「愛情物語」などのタイロン・パワー、名優ジョン・バリモア、「素晴らしきヒコーキ野郎」のロバート・モーリー、ほかにアニタ・ルイズ、ジョセフ・シルドクラウトなど。製作はハント・ストロンバーグ。

1937年製作/アメリカ
原題:Marie Antoinette
配給:日貿映画
劇場公開日:1966年6月21日

ストーリー

オーストリアの皇女マリー・アントワネット(ノーマ・シアラー)は仏王子ルイ・オーギュスト(ロバート・モーリー)と結婚した。これはルイ15世(ジョン・バリモア)が独断で決めたことで、王子は子供も作れない体であることを彼女に打ちあけた。国王の寵愛を受けているデュバリーの勢力の中で、アントワネットは退屈で不幸だった。そんな時、国王のいとこオルレアン公の煽動から、アントワネットはパリ社交界にうって出た。それからの彼女はオルレアン公相手に人が変わったように快楽を追い始め、デュバリーと対立するまでになってしまった。そしてルイ15世から子供のないのを理由に離婚を言い渡された。彼女はオーストリア大使館に行き、かつてとばく場で知り合ったスウェーデンの貴公子フェルセン伯(タイロン・パワー)に会い、真実の愛を知った。やっと幸福感に浸れた。だが国王が天然痘で死に、オーギュストが16世に即位した。彼女も王位につかねばならなかった。密かにフェルセンに会って苦衷を訴え、一緒にいてくれと頼んだ。が、立派な女王であるためには、公明な生活を送るべきと諭し、アメリカへ去った。やがてアントワネットは王子と王女を生んだ。そして数年後、仏民衆はオルレアン公の煽動にあってフランス革命に突入した。国王も女王も子供らも獄舎につながれた。フェルセンは女王の危機を知って牢獄に駆け付け、脱走計画を実行に移したが、失敗してしまった。ルイ16世はギロチンに消えた。フェルセン公は彼女を救おうと、危険を冒してあらゆる努力をしたが、どうすることも出来なかった。彼女がギロチンにかけられる日、やっと彼女に会った。慰めの言葉を贈るしかなかった。

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受賞歴

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映画レビュー

4.5ドラマチックな史実自体の面白さと、タイロン・パワー演ずるフェルセンの格好良さ

2022年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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Kazu Ann

4.0籠の中の〈華美な浪費家の鳥〉みたいな…

2022年8月3日
Androidアプリから投稿

30年代映画だけど 美術/衣装が贅沢

それでやっぱり製作費が高騰してしまい
白黒になった映画

衣装のエイドリアンの頑張りも感じられ
〈頭に鳥籠〉結構可愛かったです
飢えた国民には怒髪天ものですね…

彼はシアラーの目の色に合わせて衣装を染めたり
様々な色の配慮もしていたらしいので
やっぱりテクニカラーで観たかった!

ラブシーンでも ついアントワネットの
ヘアスタイルの方に視線が…

さすがに冒頭の少女時代には無理がありましたが
年を重ねるにつれシアラーは
それなりに馴染んでいったような…?

終盤では女優魂も感じられました

ツヴァイクのアントワネットの伝記がもとらしいのですが
あの有名な(彼女が言っていない)台詞
「パンがなければケーキを食べれば」はありませんでした

陰謀を巡らしたオルレアン公は
それを暗示するかのように不気味メイク!
厚塗り=仮面 というような意味もあるのでしょうか?
(フリーメイソンにもなったのね)

ハート型みたいな つけぼくろも…
遊び人でもあるからかな?

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jarinkochie
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