落下傘

解説

「ルンペン紳士」「マネキン英雄」と同じくアルフレッド・E・グリーンが監督したダグラス・フェアバンクス・ジュニア主演映画で、ライアン・ジェームズが書き卸した物語をジョン・フランシス・ラーキンが脚色したもの。キャメラは「ヴィエナの夜」「都会の世紀末」のジェームズ・ヴァン・ツリースの担当。助演者は「翼破れて」「強力犯」のレオ・カリーロ、「母」のベティ・デイヴィス、「群集の喚呼」のフランク・マクヒュー、クレア・ドッド、シーラ・テリー、ハロルド・ヒューバー等である。

1933年製作/アメリカ
原題:Parachute Jumper

ストーリー

米国の飛行隊のビルとトゥードルスはニカラグアで海賊らを偶然のことで一網打尽して英雄に祭あげられた。するとたちまち利にさとい一航空会社から二人は招待された。喜び勇んで軍隊を辞してニューヨークへ行ってみるとその会社は破産して了って居た。やむなくビルは落下傘降りを実演して口を糊した。彼は斬首にされたタイピストのアラバマと知り合いとなった。ビル等はふとしたことから酒密輸入のギャングの親分ウィバーに雇われる。二人の仕事というのはカナダから酒類を飛行機で運搬することだった。ビルとアラバマは横恋慕して、邪魔者のビルを亡き者にしようと企む。そこでスチーヴという配下をしてあるナイトクラブにビルを同伴させ一方警察に密告する。警官に踏み込まれて修羅の巷となりビルも射殺され様としたが、ウィバーに誘われて来たアラバマの奇智で救われる。警察は怪しいと睨んでウィバーの事務所に手入れをする。ウィバーはビル等と共に抜け路から逃れ飛行機で高飛びを企てる。トゥドルスは証拠物件を飛行機諸共焼いて落下傘で降りる。ビルはウィバーを撲り倒して縛り上げるが操縦を誤って墜落する。かくて追跡の警官隊に捕らえられるがビルとトゥードルスは放免され、ビルは正業に戻ってアラバマと結婚した。

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