花嫁の季節

劇場公開日:

解説

「旧友」「偉大な嘘」のベティ・デイヴィスと「湖中の女」「恋愛十字路」のロバート・モンゴメリーが主演する1948年作品で、「千日のアン」「父との生活」等の演出者たるブレテイン・ウィンダストの第2回監督映画(題1作は「冬の会合」)である。脚本はラナルド・マクドゥーガルが、アイリーン・タイとグレーム・ロリマー合作の喜劇を素材として執筆したもの。撮影は「黄金(1948)」「ジョニー・ベリンダ」のテッド・マッコードが担当。音楽はマックス・スタイナーの作曲。助演は「ステート・フェア(1945)」のフェイ・ベインダー、新人ベティ・リン、「接吻売ります」のトム・タリー、「三十四丁目の奇跡(1947)」のジェローム・コウアン、バーバラ・ベイツ、レイモンド・ロー、レイ・モンゴメアリー等である。

1948年製作/アメリカ
原題:June Bride
劇場公開日:1949年12月

ストーリー

ニューヨークでも有数の大出版社アライト・マガジン・シンジケートの、ドル箱は500万部の大雑誌「家庭と主婦」である。その編集長はリンダ・ギルマンという敏腕の美人。頭が鋭すぎてビシビシやっつけるので、いい助手がつかないのが、社長カールトン・タウンの悩みである。ところがウィーン支局が閉鎖となったので、特派員ケイリー・ジャクスンはニューヨーク本社に帰った。タウンは彼が3年前に渡欧するまで、リンダと恋仲だったことを思い出し彼なら敏腕すぎる彼女とうまく行くだろうと考え、リンダに手伝うようにと命じた。リンダは喧嘩別れしたとはいえ、ケイリーはやはり懐かしい。で「家庭と主婦」の特集を手伝ってもらうこととなる。インディアナ州の小都市クレストヴィルの、ブリンカー家の長女ジーンが、バッド・ミッチェルという青年と結婚するので、この地方の旧家における結婚式前後の家庭生活の移り変わり、雰囲気といったものを採りあげて、グラフと読み物の派手な特集をやろうという企画。着いてみると、アメリカ中南部の典型的な小都市で、ブリンカーの家がまたまさに特集向き、ジーン嬢もクレストヴィル小町という感じの佳人である。ギルマン編集長は大得意であったが、そこは特ダネ漁りの名人ケイリー・ジャクスンだ。彼はジーンの妹ブウから哀話ともいうべき内幕を聞かされた。花婿候補のバッドは、実はブウと幼馴染の間柄で、ジーンの愛人はバッドの兄のジムなのだ。ジムが従軍以来ろくに便りをしなかったことから決裂し、ジーンは面当て気味で弟と結婚するというのである。ケイリーはジムがシカゴ勤務と聞くと、手を廻して彼をクレストヴィルに出張させる。ジムの姿を見るとジーンは、強情を張っていられなくなり、ここに彼女とジムの愛はたちまち復活、結婚するためにインディアナポリスへ赴く。というわけで『家庭と主婦』特集は中止となったがブウとバッドの愛も蘇ったと知ると、ビジネス第一主義のリンダも、特集のおかげで2組の恋愛が実を結んだので、よいことをしたと喜んでいる。糸を操っていたケイリーはにんまりと微笑している。本社に帰ってきた御両人を、タウンは社長室に呼んでおいて姿を消した。ここにもお芽出たいことになりそうな気配である。

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