ツエッペリン倫敦襲撃

解説

「疑惑晴れて」「母ぞよく知る」と同じくジョン・G・ブライストーン氏の監督作品で、リュウェリン・ヒューズ氏作の戦争小説をヒューズ氏自らキャンベル・ガラン氏と共同して脚色し、ガラン氏が台詞を執筆した。主役は英国劇壇の人気俳優たりしジョン・ギャリック氏が勤め「最敬礼」「悲恋の楽聖」のヘレン・チャンドラー嬢、「熱沙果つるところ」のギルバート・エメリー氏、「最敬礼」のジョイス・コンプトン嬢、「黒時計聯隊」のラムズデン・ヘーア氏、「想夫舞曲」のダフネ・ポラード嬢、短篇喜劇スターのビリー・ビーヴァン氏、レノックス・ポール氏等が助演している。キャメラは「熱沙果つるところ」「巴里酔語」のコンラッド・ウェルズ氏が担任している。

1929年製作/アメリカ
原題:The Sky Hawk

ストーリー

英国の貴族中でも名門として知られているバーデル家の令息ジャックは欧州大戦が始まると間もなく英国陸軍飛行隊に入って教練を受けた。彼が漸く1人で操縦することを許された日、着陸の際にジョーン・アランという法律家の娘に衝突するのを避けようとして機を大破した。彼女を愛している指揮官のネルソン少佐はジャックを譴責した。数日後ロンドンで夕食を共にした時ジャックとジョーンはツエッペリンの夜襲に遭い危うく爆弾の洗礼を受けようとした。其夜2人は婚約した。翌日ジャックはジョーンに彼の母親の婚約指輪を與えるところを彼に惚れているペギーに見られその敵意を買った。ネルソン少佐は熟練しているものは勿論未だ熟練の域に達しない飛行士も戦線へ送れとの命令を受けた。其の中の1人となったジャックは出征前にジョーンに逢おうと決心し許可を得ずして練習機に乗り、ペギーにジョーンに電話で知らせて呉れと頼んで父親の荘園に赴いた。嫉妬心に駆られたペギーが電話をかけなかったのでジャックは父に会っただけで戻って来ると飛行場では既に出発準備が出来ていた。ジャックの練習機はモーターの故障の為墜落し彼は重傷を負った。ジャックは戦争に行き度くない為に故意に墜落したという噂が立ったが、少佐は彼を弁護してやった。しかしジャックは片脚に重傷し片脚が麻痺してしまったので除隊され卑怯者と呼ばれた。ジョーンと機關手のトムだけはジャックを信じていたが、ジャックは愛人の幸福のために別れることを決心し彼女を愛していない様子を見せたので彼女は失望した。ジャックはボロ飛行機を買いトムの助力で戦闘機に仕上げた。ジョーンが其の飛行機が徴発されそうだと知らせた晩ロンドンはツエッペリンの襲撃を受けた。ジャックは死を決して闇の空に昇り、大飛行船と銃火を交え遂に敵船は火を発して焼け落ちた。この昴奮はジャックの神経に偉大な影響を與え、彼は歩くことが出来るようになり、ジョーンの愛を得た。

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