沈黙の敵

解説

ウィリアム・ダグラス・バーデン氏及びウィリアム・チャンラー氏一行がカナダ、北オンタリオの山中で制作したもので出演者全部アメリカ・インド人という変わった映画である。

1930年製作/84分/アメリカ
原題:The Silent Enemy

ストーリー

オジブウェイ族を統率するチェトガは齢老境に達したので酋長の役目をバルクとダグワンに譲ろうと思った。ダグワンは驅邪治病を専門としていたが、狡猾な男であった。だから彼が老酋長の娘ニーワを妻に娶りたいと申し出てはいたが老酋長は快い返事を与えなかった。ニーワはバルクの恋人であった。冬が近づいて糧食が少なくなった時、会議が開かれた。狩猟隊の隊長であるバルクは自分たちを南方へ狩りに遣わしてくれと提議する。ダグワンの反対があったが、結局バルクの言葉は承認される。だが徴発隊は帰って来たが獲物は何一つ持ち帰られなかった。再び会議が催された。今度はバルクは一族の北行を提議した。けれども当てにしていた馴鹿にも邂逅せず一族の糧食は殆ど尽きんとしていた。パルクは獲物を探して森の中に分け入り老酋長は山上に登って神に祈りを捧げた。老酋長はそのため病を得てこの世を去りバルクが酋長となった。奸智に長けたダグワンは己に信用があるのを幸い神がバルクを生贄に欲しがっていると告げた。愚かな一族は衆議一決彼を火あぶりにすることになった。しかしバルクが犠牲の祭壇に危うく生命を失わんとする時、見張りは馴鹿の群を見とめた。盛大な馴鹿狩が催され一族は飢餓から逃れた。そこでバルクの名が讃えられダグワンは逐放された。ニーワはバルクの愛する妻となった。

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