第三の脱獄

劇場公開日:

解説

ジョン・レスコーの原作を、「愛情の花咲く樹」のミラード・カウフマンが脚色・監督した画家ジョン・レスコーの伝記映画。撮影は「女を売る街」のジョセフ・バイロック、音楽は「エデンの東」のレナード・ローゼンマンが担当した。出演は「或る殺人」のベン・ギャザラ、「リオ・コンチョス」のスチュアート・ホイットマン、「ねえ!キスしてよ」のレイ・ウォルストン、「三文オペラ」のサミー・デイヴィス・ジュニアほか。製作はロナルド・ルービン。

1963年製作/アメリカ
原題:Reprieve
配給:アライド・アーチスツ
劇場公開日:1965年12月4日

ストーリー

1930年頃、米国の不況は深刻で、職を失ったジョン( ベン・ギャザラ) は娘にクリスマス・プレゼントをする金もなく、玩具屋の主人に前貸しを頼んだが断られ、強奪に失敗して主人を殺してしまった。死刑の宣告をうけたが、ルーズベルトの特赦でそれを免れ、終身刑に減刑された。看守長(スチュアート・ホイットマン)は彼によくしてくれる。だが同房のウィノ(サミー・デイヴィス・ジュニア)ともアイギー(レイ・ウォルストン)ともいさかいをやり、彼の気持ちは次第に荒んでいった。もっとも、アイギーの方とはやがて親しくなった。この頃ジョンの妻(カルメン・フィリップス)が離婚を申し出た。絶望的になった彼は脱獄を考えるようになった。一方、彼に画才のあることを知った看守長は彼に美術グループへの参加をすすめたが、彼は逆にこれを利用しようと考え、絵の具の材料を作ると称して古靴下を集め始めた。彼はこれで脱出用の綱を作り、雪の日に脱出を試みたが失敗、その上、彼の父が息子の罪を償うために溺れた少年を助けようとして溺死したときかされた。彼の気持ちはますます狂暴になり、アイギーを仲間に監房にぬけ穴をつくりはじめた。がこれも失敗、彼は独房に入れられた。独房の気の狂いそうな淋しさを画で慰めた。看守長はその非凡な才能に驚き、熱心に彼につづけることをすすめた。彼は美術グループに加わり、次々に画を発表、偶々高名な美術批評家(ヴィンセント・プライス)の眼にとまり、彼の力で仮出獄を許された。ジョンにとって多くの友人と離れるのは大変な苦痛と思うようになっていたが…… 。刑務所の外に、今は人妻に成長した娘の姿があった。

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