第三代目

解説

第一代は実業を立派に建設するが第三代に至って怠惰に流れ歓楽を追って財産を蕩盡する事が多い。と云う事実を捕えて「グローリア譚」に主演したヘンリー・コルカー氏が原作及監督して完成した社界劇で、「鐡の手袋」「懐かしのケンタッキー(1919)」其他ピックフォード映画の数々に出演したマーロン・ハミルトン氏と、「戦線に立ちて」「白銀の群」に出演のベティー・ブライス嬢が共演に成ったものである。

1920年製作/アメリカ
原題:The Third Generation

ストーリー

若い実業家アルデン・ヴァン・ディューゼンは祖父が苦心経営した商社の業よりも、華かな社交界に手を延した為、破産に瀕した。然し彼は祖父の真面目な気性を受継いで居た。アルデンの共同経営者は力を協せて社運の恢復を計るが、アルデンは祖父の肖像に対するや、家名を傷つけるよりは自決して過ちを償おう決心する。共同経営者の一人スティールはアルデンの妻ヘレンの親友なるバートに財政上の援助を求めてはと提言した。この言葉は勿論アルデンをして妻の貞操を疑はじめた。そして妻に対する不満は益々彼が自殺の決心を固めさせた。彼は然し救われて、妻や友人には死んだと見せて、飄然西部へ向って新生涯を開拓すべく去った。様々な浮世の波は終に彼に雄々しき性質を与えた。そしてヘレンと再び楽しき家庭を作るに至る。

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