大救世主

解説

モーリス・トゥールヌール氏総監督のもとに製作され、メトロ社を通じて発売された映画で、「スタムプールの処女」「第三の眼」の作者H・H・ヴァン・ローン氏の原作をジャック・ギルバート氏とジュールス・ファースマン氏が共同で脚色し、新顔クラレンス・ブラウン氏が監督をしている。「イソベル」主演のハウス・ピータース氏と、今ニーラン映画の花形マージョリー・ドウ嬢の共演で、ジョセフ・シングルトン氏も出演する。

1920年製作/50分/アメリカ
原題:The Great Redeemer

ストーリー

ダン・マロイという剽盗は仲間と共に列車を襲って逃れる途中、山中に迷い込んである小屋の扉を叩いたが、住んでいた娘は身を守るため彼を傷つけた。しまし娘は傷ついた彼に対し哀れみと同情とを禁じることはできなかった。娘の優しい看護によって傷も癒えたダンは正しき道を歩むべきを誓った。しかるに彼は役人に計られて捕らえられ、10年の禁固に処せられる。冷たい獄に入ってから、ダンは今までの我が過ちを痛恨し、身を謹んで善行を積んだ。獄中に死刑囚がいたが、彼の獄房の壁に十字架上のキリストをダンは描いてさしも凶猛であった死刑囚をして神を信じ、未来に救われるべき希望を得させた。放免された後ダンは自分を精神的に救った山に住む娘のもとに急いだ。

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