水兵万歳

解説

「あめりか祭」「妾の弱点」のルー・エイヤースが「乾杯の唄」のアリス・フェイと共演する映画で、ランドール・H・フェイが書き下ろした物語を「ヤング・アメリカ」のウィリアム・コンセルマンがヘンリー・ジョンソンと共同して脚色し、「限りなき世界」「極楽兵隊さん」のジョージ・マーシャルが監督に当たり、ハリー・ジャクソンが撮影した。助演者は「乾杯の唄」「唄へ!踊れ!(1933)」のハリー・グリーン、ヴォードビル及びミュージカル・コメディーの舞台で有名な喜劇2人組フランク・ミッチェル及びジャック・デューラントの面々である。

1934年製作/アメリカ
原題:She Learned About Sailors

ストーリー

7つの海を我が物顔に乗り回すアメリカ艦隊が、あるとき東洋は中国の上海を訪れた折りの出来事である。リバーティー号の乗組水兵にラリー・ウィルスンという美男子の水兵がいた。彼はエディーとピーナッツという、少々ピンボケの同僚を従えて、音に名高い国際都市上海の夜の歓楽の港をのし歩いた。犬も歩けば棒に当たるの譬え通り、とあるカフェーのダンサーに素晴らしい美人を見つけだした。それは、ジーン・レガイと言う娘でラリーは一目惚れで彼女にまいってしまう。ジーンもまたラリーを憎からず思った為に、たちまち結婚しましょうということになった。そしてラリーはロサンジェルスに着いたら早速送金するから米国へきてくれ、といい残して辛い別れをした。ところが艦に帰ったラリーは心境の変化をきたして、結婚の約束を解消するから悪く思うなよ、と書面を認め、エディーとピーナッツに投函してくれと頼んだ。エディーとピーナッツはその文句を読んで大いにジーンに同乗し、縁切り状の代わりに愛の言葉を書き連ねた手紙とすり替えて、彼女の許へ送っておいた。悦びを抱いてジーンはハワイまでやって来た。そこで久方ぶりにラリーと対面したが、不思議やラリーは彼女にひどく冷淡であった。艦隊がロサンジェルスへ入港すると、ジーンも着いていて、再会したジーンはラリーに復讐する意味で愛想づかしをした。ジーンを招いた責任上エディーとピーナッツは心配して仲を取り持つこととなり奇抜な方法で2人を見事に結婚させた。

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