ジョーン・バエズ 心の旅

劇場公開日:

解説

映画「ウッドストック」に続き、夫デビッド・ハリスを牢獄から解放させるために全米縦断コンサート旅行に出たジョーン・バエズを追って、各地での演奏と私生活を克明に記録したドキュメンタリー。原題の「キャリー・イット・オン」はタイトルバックに流れる曲名。製作はクリストファー・G・ナイト、監督ロバート・ジョーンズ、撮影ジェームズ・コイン。

1971年製作/アメリカ
原題:Carry It On
配給:現代映画
劇場公開日:1972年2月26日

ストーリー

1969年、ジョーン・バエズの夫、デビッド・ハリスは、徴兵拒否のため連邦警察に逮捕され、3年の有罪判決を受けた。彼女はそれ以来、はっきりとアメリカ政府に対し、抵抗の姿勢を明らかにして、活発に活動を始めた。「何があなたの信念を支えているのか?」「どうすれば平和的な革命ができるのか?」現体制を否定し、革命を目指すバエズに質問が集中する。それに対してバエズは答える。「完成した青写真を与えることはできない。信念だけが支えだ」ABC・TVに出演した彼女は「アメリカは世界中に600の基地をもち、兵器の6割を独占して世界支配を狙っています……私は世界一不人気な国の国民になりたくない」とはっきりいい切った。しかし、そういったバエズも、人間らしく悩みながらそう信じ行動しようとして進む。連邦刑務所で服役中のデビッドは画面に語りかける。「進む道は、苦難の道、果てしない失望と疲労の待つ道である。しかし前進以外の道はない、それは人命が神聖だから……」デビッドがバエズからの手紙で、お腹の赤ん坊がお腹をけったという文面を読んで、牢の中で有頂天になって喜ぶ様子を返事に書いてくれる。それを読むバエズの声、それは本当に人間を愛することのできるものだけが知る喜びの声だ。

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