深夜の娘

解説

ギャレット・フォート氏の原作を、ウィルフレッド・ノイ氏とジャン・コノヴァー氏とが脚色し、ノーイ氏が監督の任に当った人情劇で、主役は「浪咆ゆる夜」「襤褸を飾って」等出演のライラ・リー嬢「センチメンタル・トミー」「女性の敵」等に出演のギャレス・ヒューズ氏である。

1925年製作/アメリカ
原題:The Midnight Girl

ストーリー

劇場支配人のニコラス・ハーモンの世話になっていた唄女ニナは、声が出なくなるにつれてニコラスの寵が衰えるのを嘆いていた。ニコラスの継子のドンは亡き母の冥真を破いたニナのことで父と争い家を飛び出して下宿住いをするうち、アンナというロシヤ生れの乙女に逢った。二人は恋に陥ちただアンナの美しい声に驚いたドンは、彼女を自分が楽長として働いているカフェーに紹介しアンナは「深夜の娘」と名乗って毎晩十二時を合図に歌を唄った。ニコラスはアンナの唄を聞いて驚嘆し、スターに仕上げてやると云って近附いた。アンナはドンの昔の許婚ナタリーにドンのことを中傷され、悲しみの余りニコラスの申し出を受けようと彼の邸を訪れた。アンナがニコラスに挑まれた時、嫉妬に狂うニナと、アンナの身を案じるドンとが馳けつけた。ニナはニコラスを殺そうとして傷いた。ニコラスの迷夢は醒め彼はニナに許しを乞い、アンナは新しいオペラのスターとなり、ドンの妻となることが出来た。

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