シャロンの屠殺者

劇場公開日:

解説

近頃流行の心理的西部劇の1つ。リチャード・エメリー・ロバーツのベスト・セラー小説から、「折れた槍」でアカデミー賞を得た、フィリップ・ヨーダンと「平原の落雷」のラッセル・ヒューズが共同脚色し、「戦略空軍命令」のアンソニー・マンが監督した。撮影は「裸の拍車」のウィリアム・メラー、音楽は「長い灰色の線」のモリス・W・ストロフ。主な出演者は、「恐怖の土曜日」のヴィクター・マチュア、「コマンド」のガイ・マディソン、「荒野の三悪人」のロバート・プレストン、「マッコーネル物語」のジェームズ・ウィットモア、新星アン・バンクロフトなど。ウィリアム・ファディマン製作。

1955年製作/アメリカ
原題:The Last Frontier
配給:コロムビア
劇場公開日:1956年1月14日

ストーリー

1860年代。ジェッド(ヴィクター・マチュア)、ガス(ジェームズ・ウィットモア)、マンゴーの3人は毛皮を持って町へ行く途中、インディアンに襲われた。命だけは助かったものの、売るものはない。一行はシャロンの要塞のリォーダン大尉(ガイ・マディソン)の許で斥候となった。大尉はガスをメドフォード要塞に連絡に出し、ジェッドはガスの身を案じて後を追った。探について見ると、ガスは負傷していた。砦の指揮は、“シロウの屠札者”と呼ばれるマーストン大佐(ロバート・プレストン)がとっていた。大佐は自分の立身出世のためには、部下をも犠牲にするという男で、ジェッドは最初から大佐と気があわなかった。だが、彼は冷酷な夫に泣く大佐の妻コリナ(アン・バンクロフト)に心惹かれた。大佐の腹心のデッカー曹長は、そうしたジェッドを憎んだ。原住民の動勢を探るため、大佐は自ら斥候に出た。道案内はジェッド。帰途、熊を捕らえる穴におちた大佐を、ジェッドは捨てて砦へ戻った。大佐が死ねば無謀な戦は避けられる。優勢な敵に砦を出て戦うという大佐の作戦にジェッドは反対だった。しかしコリナは1人、夫を探しに出た。彼もやむなく行を共にし、大佐を連れ戻した。大佐は意地になって討伐命令を出した。討って出れば全滅は必至、ジェッドは兵士たちを説いて出撃中止を計った。これを知ったデッカーは彼を喚問、2人は城壁で争い、デッカーは落ちて死亡した。大佐は怒った。身の危険を知りジェッドは森へ逃れた。戦は苦戦また苦戦。部隊の危険を知ったジェッドは部隊に合流、自ら殿りを引き受け部隊を砦へ戻した。途中大佐は戦死した。1ヵ月の後、仕官に任命され、彼は全員に初めて号令をかけた。その姿をコリナが見詰めていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0内部対立の話

2018年6月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

総合55点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:55点|ビジュアル:70点|音楽:60点 )

 野宿をしながら山で狩猟をして毛皮を獲り生計を立てる、文字すら読み書き出来ない無教養の男がいる。一方で教養があって美しい妻がいて文明人で大佐という地位にあるが、自分のために部下の命を平気で危険にさらす男がいる。砦というから戦い中心の話かと思いきや、実際はこの二人の対立と女に出会ったことからくる劣等感の克服を経て文明化されることを軸に展開される話。
 設定は悪くないし、ただ先住民と戦うだけの話とは違って面白みはある。だが演出が悪いし演技も古くて、その良さが伝わってこない。人物中心の話なのに人物の描写と掘り下げも浅い。現在で再映画化すれば良くなるかもしれないが、この作品自体では水準が低くて良い作品と言うには不足。

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Cape God

3.0シャロン砦

2017年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

南北戦争末期、先住民と対峙する北軍の砦の物語。
狩猟で生計を立てている主人公(ビクター・マチュア)は、先住民に獲物や銃を奪われたため、シャロン砦に行く。
北軍の愚かな司令官の妻と愛し合うようになり、文明人を目指すのだが。
大西洋から太平洋まで。

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いやよセブン
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