淋しき王子

解説

「海の壮漢」「子煩悩」「沈黙の都」等と同様トーマス・ミーアン氏主演のパ社絵画である。有名なジョージ・エム・コーハン氏の舞台喜劇をウォルデマー・ヤング氏が脚色し、「海の壮漢」「沈黙の都」等と同様トム・フォーマン氏が監督したもので、相手役はユ社映画や其後「愚か者の楽園」等に出演のお馴染みミルドレッド・ハリス嬢である。

1921年製作/アメリカ
原題:A Prince There Was

ストーリー

チャールズ・マーティンは富める怠け者である。彼の仲買人ストラットンの為に財政的に全く破滅を来し自殺をしてしまったウッズの娘カセリンは、生活の道を講ずるべく雑誌小説を書いたがどうも売口がなかった。彼女の住む下宿屋の主婦が或る雑誌の編集人に会おうとして、チャールズに会った。彼は下宿屋の主婦からカセリンの話をきき非常に此可憐な乙女に興味を覚え或る雑誌社の編集助手という触れ込みで、名も「王子」という仮名を持ってその下宿屋へ住み込んだ。彼は下宿屋の皆の者を盛んに嬉しがらせた。殊にカセリンは原稿も売れ楽しい恋らしい気持ちさへ唆られて幸福に酔えたのであった。しかしやがて「王子」が実際の編集人の意に反して彼女の原稿を買っている事を知り彼女は自分の実力の自信を失い落胆してしまった。ストラットンはチャールズと彼女の仲を割くべく彼女の父の死因をチャールズに帰した。彼女は全く悲観してしまったが、数日にして、スラットンの悪計に破れ、お伽噺の様な恋の花が咲いた。

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