黒い肖像

劇場公開日:

解説

ブリードウェイ上演のサスペンス・メロドラマの映画化。「千の顔を持つ男」のチーム、アイヴァン・ゴッフとベン・ロバーツの原作・脚色で、監督は「夜を楽しく」のマイケル・ゴードン。撮影と音楽は「悲しみは空の彼方に」のラッセル・メティとフランク・スキナーがそれぞれ担当。出演は「悲しみは空の彼方に」のラナ・ターナ、「インディアン峠の死斗」のアンソニー・クインのほか、サンドラ・ディー、リチャード・ベースハートら。製作ロス・ハンター。

1960年製作/アメリカ
原題:Portrait in Black
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1960年11月19日

ストーリー

サンフランシスコの海運業界のボス、キャボットは、下半身不随で病床にありながら、横暴の限りをつくした。若く美しい後妻のシーラ(ラナ・ターナ)、先妻の娘キャシー(サンドラ・ディー)、主治医のリベラ博士(アンソニー・クイン)、弁護士のメイソン(リチャード・ベースハート)らは、皆キャボットの意のままだった。リベラ博士とシーラは恋におち、メイソンはキャボット亡き後のシーラと会社を狙っていた。やがて博士は彼女と図ってキャボットを殺害、自然死の証明を書いて完全犯罪を装ったが、罪の呵責に耐えきれず、スイスの病院に転勤を決意した。殺害計画の成功を祝う奇妙な手紙が来た。手ががりはカーメルという消印だけだった。怪しいのは運転手のコブ、キャシーの婚約者リチャーズ、それにメイソンだった。リチャーズは生前キャボットと約束した契約をメイソンが取り消したことでメイソンを恨んだ。彼の脅迫の言葉はテープに残った。博士は執拗に秘密をにおわせるメイソンを射殺した。死体は断崖から突き落とし事故死を装ったが、警察は弾痕から他殺と認定、テープが証拠となってリチャーズが犯人としてあげられた。キャシーは犯人を継母だと思い、博士を訪ねるが、うまく追い返された。危険を感じた博士はスイス行をくりあげたが、第2の脅迫状が来た。手紙の主はメイソンではなかったのか。博士はコブを詰問し、彼の車でカーメルへいった人物を知った。意外な事実に混乱したシーラを博士はスイスに誘った。キャシーがこの話を聞いていた。2階に逃げるキャシーを博士は狂ったように追ったが、キャシーは身軽に窓の外に逃げた。なおも追う博士はシーラの声にふりむいた瞬間、平衡を失って転落した。すべての希望を失ったシーラは愛人の死体を茫然と見下ろした。

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