危険なる楽園
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解説

「女性の罠」「君恋し」と同じくウィリアム・A・ウェルマン氏の監督作品でジョセフ・コンラッド原作の小説から題材を採り「巨人」のウィリアム・スレイヴンス・マクナット氏とグローヴァー・ジョーンズ氏とが映画脚本を組立て「大学生気質」のアーチー・スタウト氏がキャメラをクランクした。主役を演ずるのは「スイーティー」「ハニー」のナンシー・キャロル嬢で、それを助けて「ヴァージニアン(1929)」「曲線悩まし」のリチャード・アーレン氏、「フウ・マンチュウ博士」「巨人」のワーナー・オーランド氏、「ヨーロッパ突進」「カナリヤ殺人事件」のグスタフ・フォン・セイファーティッツ氏、「夢の港」のフランシス・マクドナルド氏、「假の塒」のジョージ・コツォナロス氏、クラレンス・ウィルソン氏その他が出演している。

ストーリー

南洋の港スバラヤの1ホテルに女楽手として働くアルマは美貌のためホテルの主人ションバーグや音楽団支配人ザンギアコモから狙われていたが或る日客の1人として訪れたヘイストという若い船乗に親切にされたことから無断でヘイストの船に身を隠し邪悪の眼から逃れることにした。何も知らぬヘイストはそのまま船を自分の島に引返そうとして途中アルマを発見した。ヘイストは以前不幸な恋を経験してから厭生主義的な男となりただ1人でスバラヤ沖の一小島に暮らしているほどの人間なのでアルマの同船を喜ばなかったが一先ず自分の島へ連れゆき次ぎの便船で送り帰そうと心をきめる。スバラヤの港にあってはションバーグとザンギアコモの2人はアルマが見えなくなったことで争いを始めションバーグはついに相手を殺してしまう。その時リカルドとペドロの猛漢を連れて現われたジョーンズはションバーグを脅かしてホテルを賭博場に換えてしまおうとするが、ヘイストの住む島に金鉱があるというションバーグの言葉に3人は予定を変更しその島指して船出する。そして出発前荒くれ男達は金を奪うためにションバーグを殺害する。ヘイストは此の3人を丁重に出迎えるが美しいアルマを見た猛漢たちは忽ち彼女に挑みかかろうとする。ペドロが邪魔者のヘイストを殺そうとした時ヘイストの忠実な召使いはペドロを射ち危い主人の生命を救う。つづいてヘイストはアルマを襲わんとするリカルドをも殺してしまう。翌朝船つき場まで送られたジョーンズはヘイストの慇懃さを不審に思って尋ねた時ヘイストは昨夜のお陰で自分の人生観が変ったと答えた。ジョーンズの船が遠ざかって行く時、戦うことと愛することの2つに目覚めたヘイストはアルマを抱いたのである。...

作品データ

原題 Dangerous Paradise
製作年 1930年
製作国 アメリカ

提供:株式会社キネマ旬報社

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