怪探偵張氏

解説

「熱砂果つるところ」と同じくアール・ディア・ビッガース作のチャリー・チャン・シリーズの一篇を映画化したもので脚色は「盗まれた接吻」のフィリップ・クライン及びバリー・コナーズ。の二者が受持ち、監督は「盗まれた接吻」のハミルトン・マクファッデンがあたっった。主演者は「フーマンチュウ博士」「放浪の王者(1930)」のワーナー・オーランドで「ビッグ・トレイル(1930)」「巴里見るべし」のマーゲリット・チャーチル、「我が心の歌(1930)」のジョン・ギャリック、「河上の別荘」のウォーレン・ハイマー、「トレスパサー」のウィリアム・ホールデンその他が助演、カメラは「悪に咲く華」「拳銃の洗礼」のジョージ・シュナイダーマンが担当である。

1931年製作/アメリカ
原題:Charlie Chan Carries On

ストーリー

世界一周旅行団中のヒュー・モリス・ドレイクはロンドンのホテルで殺害される。ダッフ探偵は団員のおのおのを調べたが少しの証拠も見当たらない。次いでニースにおいて団員中のハニーウッドがまた死んでるのが発見させる。ダッフはそこでハニーウッドの遠ざけられていた妻に会いにサン・レモに行く。しかしエレヴェターで2人がホテルのロビーに下りる時、彼女が疑問の犯人ジム・エヴァハードを教えようとすると突然2階から弾丸が飛びかって彼女も即死する。ダッフはただちにアメリカに捜索に向かう。その旅行中ドレイクの命とケナウェイとの間に恋が生まれる。ドレイクの姪が香港で買い物中、中国商人の1人がジム・エヴァハードの名を言うのを聞く。街上には団員中の5人の男が立っている。彼女は突然エヴァハードの名をさけんでビックリした犯人を振り向かせようとする。しかし、51人が皆いっせいに振り向いたのでその計画は失敗する。ケナウェイは彼女に身の危険を告げる。果たしてダッフ探偵に様子を知らせようとする彼女は危うく殺されそうになるが幸いに免れる。探偵は報を得てホノルルまで出張して団員を取り調べんとし、そこで親友チャーリー・チャンと相談する。汽船の出帆前、ダッフは警察の窓越しに射撃されて負傷する。そこでチャリー・チャンがいよいよ乗り出すこととなる。サンフランシスコに到着する前、チャンは5人の男に手紙を送って犯人に犯罪の証拠となるような行為を起こさせようとたくらむ。窓かけの上に自分と同じ姿がちょうど映るように案山子を作り、自分はケナウェイとともに付近のボートの中に隠れて様子を伺っている。やがて5人の男がチャンを探しに船室へやって来る。そしてその中の1人が影に向かってピストルを発射する。その男こそ犯人なのである。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く