黄金洪水

解説

ジョージ・バー・マッカッチョン氏作の小説を映画化したものでハロルド・シューメイト氏とロイド・コリガン氏とが脚色し「極楽突進」「南北珍勇腕比べ」等と同じくクラレンス・G・バッジャー氏が監督した。主役は「爪磨きの娘」「アルゼンチン情話」等主演のビービー・ダニエルス嬢で、対手役は「ジョアンの嘆き」「飛行郵便」等出演のワーナー・バクスター氏が勤め「当り狂言」「夫婦円満哲学」等出演のフォード・スターリング氏及びアンドレ・ド・ベランジェ氏が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題:Miss Brewster's Mililions

ストーリー

ポーリー・ブルースターは素寒貧のエキストラで毎日ハリウッドの方々の撮影所に出掛けねばならなかった。ところが運命はポーリーの伯父を死なせて彼女に100万ドルの遺産を残さしめた。ポーリーは素晴らしい着物、スタイルの良い自動車、広壮な別荘などを空想して悦に入ったが、遺言執行人たる若い弁護士トム・ハンコックは故人の意思により遺産はすべて投資に用いるべきであると言った。ポーリーは呆れてしばらくは物を言わなかったが使うことが出来ねば百万ドルの紙幣が何になるかと言ってトムを追払った。そこへもう1人の伯父ネッド・ブルースターが偶然ハリウッドに来てその話を聞き、聖人振った兄貴が嫌いだったネッドはポーリーにもし件の遺産を1セントも残さず消費し誰とも結婚せず又このことを口外しないならば五百万ドルを彼女に与えると約束した。ポーリーは爾来90日間というものあらゆることをして金を使った。破産してしまって倒れ掛かった撮影所にまでも捨金を注ぎ込んだ。彼女は最も贅沢な舞踏会を開き衣装展覧会を催し最後に自動車で男を轢いて15万ドルの慰籍金を払った。トムは彼女が空っけつになったことを知らせた。同時にネッドも株式市場ですって文無しになってしまった。かくてポーリーは再びエキストラにならねばならなかった。しかしトムは既に彼女に恋を覚えていたのでまだ何もかも無くしはしないと言った。微笑と接吻と。

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