あの日あのとき

劇場公開日:

解説

「夢去りぬ」に次ぐチャールズ・ブラケット製作のロマンチック・ドラマ。原名の6月6日とは第二次大戦で連合軍がノルマンディ上陸作戦を敢行した日付である。ライオネル・シャピロの同名ベスト・セラー小説を、アイヴァン・モファットと「陽の当たる場所」のハリー・ブラウンが共同脚色、「美わしき思い出」のヘンリー・コスターが監督した。撮影は「脱獄囚」のリー・ガームス、音楽はリン・マレー。主演は「古城の剣豪」のロバート・テイラー、「暁の出撃」のリチャード・トッド、イギリス出身の新星ダナ・ウィンター、他にエドモンド・オブライエン、ジョン・ウィリアムス(1)等。

1955年製作/アメリカ
原題:D-Day the Sixth of June
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1956年10月5日

ストーリー

1944年6月6日。連合のノルマンディ大反撃開始の記念すべき日。イギリスから上隊部隊を乗せて出航したある船にイギリスのジョン・ウィンター中佐(リチャード・トッド)とアメリカのブラッド・パーカー大尉(ロバート・テイラー)が乗り合わす。二人の態度から、過去、同一の女性に係わりのあったことがうかがえた・数年前、アメリカに妻を残して出征したブラッドはロンドンの米上陸作戦総司令部付となり、ティマー中佐(エドモンド・オブライエン)の許で働くことになった。中佐は出世欲に燃えているが民間出身なので、出世の早い職業軍人に反感を抱いていた。そうした折、ブラッドは米兵といざこざを起した退役準将ラッセルの事件から、ラッセルの一人娘ヴァレリイ(ダナ・ウィンター)を知った。彼女は許婚ジョンを北阿戦線へ見送って間もなく、アメリカの赤十字に勤めていたが、以来、ブラッドと食事を共にする迄親しくなる。やがてジョンの部隊が大損害を受けたとの情報。ヴァレリイはブラッドとの深入りを恐れ彼を避けるが、ある日再び彼に合い夕食を約束してしまう。だがブラッドはディエップに上陸を試みるカナダ軍の見送りに、中佐に従ってサザンプトンへ行かねばならなくなる。さらに彼は、功名のため独断で奇襲部隊に従った中佐の帰りを持っていたためヴァレリイに会えなかった。上陸作戦は失敗し辛うじて戻ったティマー中佐は、陸士出のライヴァルの昇進で出世の夢も破れる。やがてアルジール転勤のため、出発間際ヴァレリイに暇乞いに行ったブラッドは、彼女が復役志願を不許可になった父親の自殺で帰宅したため会えずに終る。ヴァレリイを忘れられないブラッドは遂にティマー中佐が訓練している反攻撃戦の志願兵に応募、ロンドンの訓練所に戻る。だがヴァレリイと会うブラッドの前に負傷したジョンが帰って来た。ジョンは二人の仲を知るが立去る前、ヴァレリイに引止められ、ブラッドは一人淋しく任地へ出発。数ヵ月後ロンドンに出たブラッドは、ジョンと結婚せねばならないというヴァレリイの告白に所詮結ばれぬ恋とあきらめる。心労から精神異状となった中佐に代り、ジョンがブラッドの上陸部隊の指揮官となり奇しくも同じ船に乗り合わせたのだった。作戦は成功したがブラッドは負傷、だがジョンはブラッドが送還された日、地雷にかかって戦死した。サザンプトンの病院にブラッドを見舞ったヴァレリイは許婚ジョンの死を知らぬ彼に何も告げず、所詮ブラッドも結ばれぬ縁と、彼の幸福を祈りつつ立去った。

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