劇場公開日 1995年9月2日

「反天才への賛美」エド・ウッド keitaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0反天才への賛美

2011年11月5日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

言ってしまえば「Z級の映画監督」であるエド・ウッドへ捧げられた作品
生涯、賞賛されることのない映画を作り続けた彼の人生をバートンがどの様に起承転結をつけるのかと思ったが、ベラや彼に関わった人々との関係に焦点を当てることでヒューマンドラマとして上手く書き出している。
ウッドの人柄と折れない心、そして映画への愛情、これらが全体を通して強く伝わってきた。
彼の様な人柄の演技が得意なデップ、等身大のランドーの演技、そして白黒作品にしたことが良かった。(「シンドラー」より当時の雰囲気を感じた。)

映画化するにあたって彼のデビューから最盛期のことを切り取って正解だった。あそこまで失敗続きをリアルに描くと失笑どころか引いてしまう。アルコール依存症で世を去るところまで描いてしまうと見ていられなかったと思う……。

keita