キャプテン・フィリップスのレビュー・感想・評価
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現実は映画を越える。俺は海賊王にはなりたくない!
昔、北朝鮮の金正男がマレーシアの空港で襲われた。
映画みたいなことが現実で起こったなぁと思った。
でも正直、映画よりも怖く感じた。
この映画もそう。
実際にあった事件を題材にしてるけど現実はもっと悲惨だった。
映画内での海賊は10代ってわかるのは一人だけった。でも実際は4人全員が10代だって現実がある。
海賊のリーダーと船長の裏側で儲ける姿なき感力者を薄っすらと感じる映画。
プロッフェッショナルなスナイパーと看護師による見事なラスト
ラストは、救助船内で人質となった船長と海賊3人が米軍艦に曳航されながら、緊迫の密室劇が展開される。海賊は騙されたのではないかと疑心暗鬼になり、船長は死を覚悟し家族への手紙を書く、米軍スナイパーは標的をなかなか捕らえられない。
米軍ネゴシエーターは説得を続けながら瞬時の判断を待つが、遂に救助船内の緊張が限界を超え船長に危険が及ぶその瞬間、標的を捕らえたスナイパーが海賊3人全員を一瞬で射殺。目隠しをされていた船長には何が起こったか分からないが、海賊の返り血を浴びながらただ恐怖に慄き叫ぶ。
その後救出されて医務室に案内される船長、ここはニュースの映像の様に淡々と音楽もなしで進む。そこからは、女性の看護師長と船長だけのシーンとなり静かな音楽もスタート。看護師長が声を掛けながら、船長を看護し検査する。
「大丈夫だ」に「そうは見えないわ」と答えながら「こめかみに4cmの傷」。「私を見て、息を吸って」と落ち着かせ「痛いところは?」に船長はろくに答えられない。「家族に会いたい」には「もう連絡してあるので直ぐ話は出来る」とそつなく対応。横になってようやく「ありがとう」と言って涙する船長に「いいのよ」と。
救助船内の緊張と救助された安堵に続く、看護師長のプロッフェッショナルで繊細な対応。冷静で正確に、しかししっかりと優しく労わりながら。
これが実話と思うと
昔の話かと思いきや、まだ14年ほど前の話と知り驚きました。
あんな小さな小型船からでも乗り込んで乗っ取ることができることにも驚きです。
海賊側は引くこともできない状態になり、緊迫した状況が続きますが、その中で、海賊側の貧困層の生活に同情してしまう部分もありました。
フィィップスVSムセ
最後に実話とわかったがどこまで忠実なのかはわからないが、トム・ハンクスの演技が素晴らしかった。
いつも冷静で時には強く、大胆で時には弱々しく、人間味がよく伝わってきた。
一方の海賊も子供かと思っしまうが目つき、表情が中途半端でなく海賊であった。
アカデミー賞ノミネートはさすが。
途中からは迫力がありすぎてドキドキ感が止らないが米海軍特殊部隊の活躍に安心感がよみがえる。
普段からすごく鍛えられているのであろう。
いずれにしてもトム・ハンクスと海賊ムセ役のバーカッド・アブディにぐいぐい引き寄せられる映画だ。
エンディングで今も服役中と出たがムセはこの映画を見たのだろうか?
見たなら、ぜひ感想を投稿してほしいものだ。
海賊の人質になった貨物船の船長の救出作戦は緊迫感にあふれ、手に汗を...
海賊の人質になった貨物船の船長の救出作戦は緊迫感にあふれ、手に汗を握った。
ただ、この船長はおとなしく待っていればいいのに、結構余計な事をしてかえって救助を難航させてしまうので少しイライラした。
まあ、生命の危険と隣り合わせの状況だったので責めるのは酷だが。
救出され、手当てをされながら安心して泣いてしまうところはリアルでこっちも泣けた。
それにしても海賊はモーターボートのような船で大型貨物船によく追いついたな。
しかもエンジントラブルで一晩動けなかったのに。
手に汗握るスリリングな映画
妻がファンのトム・ハンクス主演の映画。
実話を元にしたソマリア沖で海賊に襲われる貨物船の物語。あの危険な海峡を渡るのに武器や防衛対策がなく、一歩間違えば何人かは殺されていただろうという中、キャプテンの勇敢な対応と乗組員のギリギリの行動が実を結ぶ。
ソマリアの海賊の凶暴さがとても緊張感を醸し出すなか、アメリカ軍がようやくやってきて人質救出作戦を開始する。
現実は、こんなにうまくいくわけもなく、どろどろの戦いだったのではないか。
海賊に対してキャプテンが、漁師ならそれで生活すればいいじゃないかと言うようなことを話し掛けたが、「アメリカならな。だがそんな甘いモノじゃない」と言っているようで、ソマリアの現状の悲惨さと上から目線のアメリカという構図をよく表現している。
20131213@バルト11
終始緊迫間感があり目が離せない。 これが事実であるということ、国の...
終始緊迫間感があり目が離せない。
これが事実であるということ、国の事情から漁師が海賊行為をするという事実が、さらにリアリティ感が増して、ハラハラと共にどうしようもない切なさがラストに迫ってくる。
トム・ハンクスの演技がさらにそうさせてすごかった。海賊側の演技も良かった。良作でした。
面白さ、のち後味悪し
スタートに、貧しい漁村で、海賊志願を募るシーンが。
彼らの海賊行為を正当化する動機付け。
やっていることは海賊なのに、なんとなく悲壮感を感じてしまう不思議なテイストの映画だった。本当なら、横暴な海賊に知力を尽くして立ち向かうキャプテン・フィリップスという構図を期待してストーリーが展開していくはずなのに。
それにしても、「ブリッジ・オブ・スパイ」といい、「ハドソン川の奇跡」といい、職責の経験を積んだベテランで人格者の役が続く。これほど主役のイメージが固定される俳優もトム・ハンクス特有の現象だろう。
2020.9.4
アクションスリラーでした
題名から勝手に人間ドラマ系だと思って観たら、完全にアクションスリラーでした。
故に脚本的には良し悪しは別にして登場人物の心理や背景の描写はありませんが、演出的にはスリラー抜群です。
ガンプの頃から見続けているので、安心しすぎて演技力になかなか眼が行きませんが、終わってみればハンクス君、大熱演です。特に最後の10分、カッコ悪さが秀逸です。
トムハンクスかっこいい
2021年7月6日
トムハンクス祭り。
子供の頃、トムハンクスを見ても、なんも気持ちも湧いてこなかったのですが、最近とても好きな俳優になりました。どの役にも安定感があって、演技も臨場感があり、観ていて飽きないです。
本作もそんな作品の一つでした。
貿易船の民間船長がソマリア沖で海賊に襲われ、シールズや海軍に救出されるまでの実話ベースの物語です。
そんな凝った伏線などはないですが、緊迫感が伝わるような演出だったと思いました。
また軍艦や貿易船のどーんと構えた感じが格好良かったです。
この手の作品は、軍が出てきて見事解決!みたいな筋書きが多く、芸のない作品が多いです。
本作もそうではあるのですが、他の作品と違うところは、海賊のソマリア人の人物像を細かく設定しているところでした。
「黒人の貧しい海賊」ではなく、全員一人一人「顔」がありました。だからこそ、フィリップスだけでなく、海賊の心理戦も、観ている側が惹き込まれたのだと思いました。
良い作品でした。
トムハンクスという名優
さすがのトムハンクスです。
これまでトムハンクスが出演した映画を観て、彼に関心を持った映画ファンなら、この映画は絶対観て損はないです。
キャッチミーイフユーキャンやターミナルのトムハンクスがとても好きでしたが、この映画のトムハンクスはトムハンクス史上一番かも。
もちろん脚本も素晴らしかったと思います。
途中、一時停止した時にまだ冒頭だったことに驚きました。
まさに文字通り目が離せない展開で、まったく飽きることなく。
うん、やはりそれはトムハンクスがそうさせたんだと思います。
彼が緊張感を引き出してるし、リアリティを描いていました。
改めてす素晴らしい役者だと思います。
ユナイテッド93の監督か!なるほど。緊迫感の表現が上手い。トムハン...
ユナイテッド93の監督か!なるほど。緊迫感の表現が上手い。トムハンクスが出てる作品をたまたま連続で見たけど、個性あるのに世界観に溶けこんでもいる。稀有なキャラクターの俳優さんだなあ。
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