ツナグ

劇場公開日:

ツナグ

解説

直木賞作家・辻村深月による同名小説を映画化したヒューマンドラマ。大切な人を亡くした者と死者を一度だけ再会させる仲介人「ツナグ」という職業を通じて、他人の人生に深くかかわっていく青年の葛藤と成長を描く。一見するとごく普通の男子高校生・歩美は、祖母アイ子からツナグを引き継ぐ見習いとして、死者との再会を望むさまざまな人と出会っていく。しかし、死者との再会が救いになるのか、人生は変わるのか、次第に自身の行為に疑問を抱くようになる。映画「麒麟の翼」、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」など話題作への出演が続く注目の俳優・松坂桃李が、初の単独主演。祖母アイ子役の樹木希林のほか、佐藤隆太、桐谷美玲、橋本愛、八千草薫、仲代達矢らが共演。監督は「ROOKIES 卒業」の平川雄一朗。

2012年製作/129分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2012年10月6日

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(C)2012「ツナグ」製作委員会

映画レビュー

3.0長いかな

2024年1月1日
PCから投稿
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プライア

3.0死者との仲介を通して生きることを考えさせられる作品

2023年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

死んだ人とは二度と会うことはできない。そんな当たり前のことを覆す「ツナグ」という仕事。仲介役として知らない人の人生に深く関わることになった主人公の立場、一度しか会えない死者を仲介している自分は正しいのか、と考えるあたりが青年らしい。

後は何より樹木希林さんの演技が印象的。ベテラン女優だからこその存在感が伝わってくる。樹木希林さん自身がすでに亡くなって、もう新たな作品に出演することはない。
それでもこのように作品としていつまでも観ることができる。そう思った瞬間でした。

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立花真由美

5.0僕がツナグを辞めたら、おばあちゃんを呼び出すよ

2023年5月5日
iPhoneアプリから投稿

奇しくも樹木希林さんが亡くなっているので、本当に呼び出したんじゃないだろうか、と勘違いしそうになりました。

この映画、見てなかったのですが、結果的にこのGWはとても贅沢なサンドウィッチを味わってます。

未読だった原作を読んで、映画を見て(レンタルDVD)、これから原作の続編を読むところです。ツナグを受け継いでから7年目の話ということで、ひとりで盛り上がってます。

原作を読み終わった翌日に映画を見たのですが、アユミくんとおばあちゃんのイメージ、嵐=橋本愛の一生背負うことになる後悔、日向キラリのピュアだからこその裏と表の顔…
すべてがキチンと丁寧に描かれており、ただ感じ入るばかりでした。

ダブルチーズバーガーも食べたいので、映画のほうも続編作ってくれないかな。

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グレシャムの法則

4.0今を懸命に生きることの大切さ

2023年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

本作は、従来にない仄々とした切ないSFである。亡くなった人と生きている人を再会させる不思議な力を持った、あの世とこの世の橋渡し役・ツナグの物語である。母親と息子、親友同士、そして恋人同士。三組の再会が描かれる。再会は、一度だけ、一人だけ。会えるのは月夜の一晩だけ。三組夫々に夫々の人生があり、再会する理由がある。そのどれもが切なく遣る瀬無い。

ツナグ役の樹木希林の存在感が際立っている。物静か、穏やか、自然体でありながら、慈悲深さを秘めた演技で、現実離れしそうな役どころを巧みな演技で落ち着かせている。そんなツナグの孫役の松坂桃李が若々しく、瑞々しく、真っ直ぐな青年を好演。樹木希林との息もピッタリ。

鑑賞後、感じたのは、生への強い想いである。
死期を知り遺言を残してこの世を去る者もいるが、大多数は、本作のように、伝えたいことを残したまま逝ってしまう。残された者も同様。何故、あの時、しっかりと話をしなかったのか、自分の想いを伝えなかったのか。後悔の涙が溢れる。人の死に涙するのは、悲しいというよりも、そんな感情である。

だからこそ、今を大切に生きたい。狂おしい程に熱く生きたい。そして、後で良いやと先送りせず、今、この時の想いを素直に言葉に乗せて伝えたい。素直に、ありのままを伝えたい。一瞬先に何が待っているかわからない。死は突然に訪れるから。

“今を悔いなく一生懸命に生きる”というメッセージが切々と伝わってくる作品である。

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みかずき