劇場公開日 2012年8月4日

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「変わるな」トガニ 幼き瞳の告発 JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5変わるな

2018年4月22日
iPhoneアプリから投稿

オトナのエゴのために何故幼き子供達が犠牲にならなくてはいけないのか。

どこまでが実話だか分からんが、あそこまでの証拠があって、何故。権力やお金に屈する大人のクズさよ。とは言いつつも、実際に例えば主人公のような立場だったとして娘や家庭よりあそこまで被害にあった子供達を擁護できるのか。優先できるのか。絶対できるとは言い切れない部分がある。

脚色されていてくれ、と望んだ程に腐った大人たち。子供達の運命。敵の多さ。

ラストシーン。「霧の街へ是非お越し下さい」の広告。立ち止まる主人公。結局自分も家庭に戻り子供の為に尽くすのみ。正しさとは何か。何をすべきなのか。あの姿はまるで弱いわたし達ですね。

主人公の母親が言ったセリフ。「善悪の区別がつかなくて、見て見ぬフリをしてる訳じゃない。分かってて、ああしてる」この世の大半の大人がそう思っているとしたら……。もう私達は世界を変えることは出来ない。世界に変えられないことしか出来ないのだ。

余談
ああいうことする人の気持ちが全く理解出来ません。嫌がってる人を見てるのが楽しいのか。狂ってるのか。権力の誇示なのか。

「きっと、いい日が待っている」を思い出しました

JYARI