顔のないスパイのレビュー・感想・評価
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リチャード・ギアには似合わない役どころ
今から11年前の、リチャード・ギアもまだ脂がのっている頃の作品。彼には珍しく、FBIやCIAが絡んだサスペンス・ミステリー。しかし、彼の甘いマスクからすると、やはりこうしたサスペンスは似合わないし、凄腕の殺し屋としての緊迫感が感じられないのも事実。やはり彼には、『プリティー・ウーマン』のラブ・ストーリーの紳士役のイメージが強い。
展開は、冒頭からのミスリードで、終盤になっていろいろとサプライズなどんでん返しを仕組んでおり、決して面白くないわけではない。しかし、無駄に凝り過ぎていて、「エッ、どういうこと?」直ぐに展開が呑み込めなく、鑑賞後に他の方のレビューを読んでようやく納得した。
要は、リチャード・ギア扮する凄腕の二重スパイのポールが、凶悪犯として復活したカシウスを追跡し、妻と子の復讐を成し遂げようとする物語。だが、そのカシウスこそが、ポール本人と言うのだから、これだけでも複雑…。そこに、ポールと共に捜査に乗り出す若造の相方・ベンもまた、別の顔を持つスパイだったという顛末の、二重構造のストーリーとなっている。
物語は、上院議員が首を斬られて殺される事件が発生するところから始まる。その犯行の手口こそ、嘗てポールが追っていたカシウスの手口。その殺人事件の捜査に乗り出したCIAのポールに、FBIKの若造のベンが相方として指名される。当初は、ベンの頼りなさに辟易していたポールも次第に情が湧き始め、友情が芽生えていく。そんな中でベンは、カシウスの正体も知ることとなり、ポールの本当の目的も明らかになった時、ベンの正体も明かされるという、とにかく複雑なラストを迎える。
先にも書いたが、やはりリチャード・ギアにこの役を抜擢したのは、配役ミスではないだろうか。激しいカー・チェイスやアクションの際も、スマートで表情のないクールさの為、命がけの必死さが伝わってこなかったのが残念だった。
良かったけど印象に残らない感じでした
悪者ではあるが非情にはなれない、そんな役がバッチリ決まっておりました。
犯人の姿がわからない...どう解決していくのか苦悩する話しで相棒にいつバレるか、バレずに目的を達成できるのか、ハラハラしながら観る流れです。
欲を言えば、インパクトある場面がなかったのが残念です。
ラストは上手くまとまっており予想してませんでしたし、緊張感ある展開と、うまく言えませんが冷たく寒い感じのクリア映像は良かったです。
関係ないけど、この頃のリチャード・ギアは小泉純一郎に似ていた時期ですかね。
カシウスがスパイというより必殺仕事人みたい…
原題のThe Double から誰かが二重スパイだということは推察できる。
結局はカシウスの模倣犯をカシウス自身が追うというストーリー。
やっぱりリチャード・ギアを悪役には出来なかったということか。
それにしても、紐をシュッと投げて命を奪うカシウスの手口はスパイというより必殺仕事人みたいだった。
何がなんだか、ようわからん‼️❓
二重スパイがわからないほどCIAはアホなんだろうか。
観たの忘れて、また観る私もアホですが。
ミステリー、サスペンスとしては低級ですが。
二人の交流がなかなかの見せ場です。
最後に若者のスパイをやめる決断は良いですね、でも裏切り者の結末が心配です。
ジェームズボンドならともかく、なんでスパイなんかしてるのかと、優秀なのに、何か弱み握られてんのかな。
ところで時計のリューズが道具だと血だらけで洗うの大変ですね、使い捨てかな。
時間潰しにどうぞ。
顔がないのではなく2つある
2021年1月2日
映画 #顔のないスパイ (2011年)鑑賞
ストーリー重視のお話なので、なかなかコメントしにくいですが、早い段階で1人のスパイの身元が分かります。
それだけでも面白いのですが、そこからの展開もあり楽しめました。
ホーキング?
「ホーキング博士がカシウスだ!」・・・何だか理解できない証明だったが面白い。
ポールがカシウスだったという真実は前半にわかるので興味も薄れてゆく。やはりリチャード・ギアが冷酷な暗殺者には見えないせいだろうか。
ポールはFBIの若手エリートのベン・ギアリー(グレイス)とコンビを組まされる。CIAとFBIがタッグを組むこと自体が異例に思えるが、ハーバード出でカシウスについての修士論文を書いたほど執心だったベン。念願かなったり!といった雰囲気だったが、頭でっかちで実戦経験のない若造をポールは冷たくあしらう。そこへ、ブルータス(モイヤー)=暗号名カシウス7という男がまだ生きている教えられたポールは彼を殺してしまうのだ。情報収集が目的だったが、自分の正体を見破られないようにしたためか。
カシウスを追っていたCIAのハイランドだったが、メキシコからの不法入国者の映像をチェックしてみると、ポールがそこに殺し屋ボズロスキー(テイマー・ハッサン)の姿を発見する。こいつが上院議員を殺したカシウスに違いないと捜査陣も納得し、ポールは単独でボズロスキーを追い詰めるが、実はポールは家族を彼に殺された復讐を果たそうとしていただけだった。
奇妙な師弟関係、連帯感が養われてきたコンビだったが、ベンはポールこそが伝説のカシウスじゃないかと感づくようになる。そしてクライマックスでは三すくみの対立。ポールはベンが新たな二重スパイであることに気づき、ベンこそが上院議員を殺した張本人だったと白状する。スパイ天国でもあるアメリカにロシアからの新たな入国者を守るため、カシウスを消せとの命令が下ったせいだ。
あっさりとポールとボズロスキーが相討ちとなり、ベンだけが生き残ったのだが、カシウスの凶器でもある時計から伸びるワイヤー。その時計をボズロスキーの腕にはめかえておいて、捜査陣にはボズロスキーこそがカシウスだったと告げるベン。このラストがなかなかのもの。常に尊敬していたカシウスという存在と、家族を愛していた男を簡単に始末するわけにはいかなかったのだ。そして、また彼もカシウスと同じ運命を辿るんじゃないかと思わせる哀しいエンディングがいい。
引退した暗殺者というキャラなので、渋さも緊張感もなかったのだが、ボズロスキーの映像を発見したときのギアはよかったよ。
悪役が、渋い。
観たことあったような気がしていたのだけれど、
気のせいだったみたい。
リチャード・ギアが扮するポールは、
伝説の暗殺者カシウスを追っていた、元刑事。
20年前に姿を消した、カシウス。
もはや死んだとされたカシウスと、
同じ手口での犯行が行われたことで、
カシウス死亡説が疑問視され、
ずっとカシウスを追っていたポールが呼び戻される。
・・【ここからネタバレ】・・・・・・・・・
しかし、だいぶ早い段階で、
カシウスと同じ手口で殺害を実行したのは、
・・・ポールだった。
え? ・・・カシウスは、ポール??
その疑いは晴れないまま、
いや、寧ろ確信に近づくばかりで、
最後のどんでん返し。
カシウスが姿を消す前、
ポールは、妻と子供をカシウスに殺されていたのだ。
そこからは、ポールの復讐劇に変わっていた。。。
・・・・・・・・・【ここまでネタバレ】・・
悪役(?)のリチャード・ギア、渋い。
策に溺れてる感
前半けっこう面白くて、後半いきなり失速する感じ。
ネタバレしない範囲で言ってしまうと
「カシウスを追いかける若手捜査官」という図式はスリリングで良かったのに、
後半、特に取って付けたようなどんでん返しに「?」が浮かんでしまった。
その消化不良が残ったままなんとも中途半端なエンディングを迎えるため、
全体としてそんなに悪い出来の作品ではないはずなのに
「つまらなかった」印象が先立ってしまう。
好みの問題かもしれないけど、もったいない作品だと思う。
予告等でほぼネタバレしてしまっている
とりあえずリチャード・ギアの必殺仕事人のようなシーンに
多少心惹かれるぐらいの映画。
最後の落ちも、
予告等でほぼネタバレしてしまっているので大抵の予想がついてしまう。
犯人が解っているがゆえのハラハラ感は楽しめました。
カシウスの手下(?)にはトゥルーブラッドのスティーブン・モイヤーが。
多少演技で「ん?」と思う部分があるものの、
犯罪者役はぴったりハマってましたw
The double
邦題は「顔のないスパイ」ですが、原題は「The double」。誰だよ、こんな邦題つけたやつ。。。原題のままでいいのに。。。
どんでん返しを無理につけたラストはいかがなものかと思いましたが、設定は楽しめました。
カシウスは、だーれだ?
スパイであるカシウスは誰か?
あっちこっちに疑わしいカシウスが登場します。
彼はカシウス?
いや、こっちがカシウス?
カシウスという謎のスパイを散々追いかけ続けます。
しかしながら、まさかの主人公が殺人鬼というのには驚きました。
全ては家族を殺された復讐の為…。
このまま事件が終わるのかと思いきや、新たなスパイの登場にビックリしました。
二重スパイと元CIA殺人鬼。異色な組み合わせがなんとも言えません(笑)
終わり方が呆気ないのが残念でした。
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