劇場公開日 2012年3月24日

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ウルトラマンサーガ : インタビュー

2012年3月20日更新
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DAIGO、映画初主演「ウルトラマンサーガ」に注いだ情熱の理由

国民的ヒーローとして、45年にわたって愛され続けてきたウルトラマンシリーズの最新作「ウルトラマンサーガ」が、スクリーンに登場する。舞台は地球。バット星人によって滅亡の危機に追いやられた地球を守るため、時空をこえてやってきたのは、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンコスモスだった。これまでのシリーズに登場した、ダイナ(アスカ・シン)役のつるの剛士、コスモス(春野ムサシ)役の杉浦太陽の出演とともに、新たなメンバーとして、ゼロと一体化するウルトラ戦士タイガ・ノゾム役にDAIGOが大抜てきされた。(取材・文・写真/新谷里映)

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ロックバンド「BREAKERZ」のボーカルとして、タレントや俳優として活躍の場を広げてきたDAIGOにとって、同作は初の主演映画。幼い頃からウルトラマンの世界にあこがれていたからこそ、今回のチャンスは夢のようなオファーだったに違いない。「オレがウルトラマン!? という驚きは大きかったけれど、ウルトラマンになれる機会は滅多にないですからね。これはもう、全力でやるしかないと思いました」。ドラマや舞台で着実に演技経験を積んできたとはいえ、いきなりの大抜てき。相当なプレッシャーもあったはずだが、「とにかく、ウルトラマンが格好よく見えるように心がけました。自分の役目としては、変身する前のタイガ・ノゾムをどれだけ格好よく見せる。それしかないなと」。そして、待ちに待った撮影初日、特捜チーム・スーパーGUTSの隊員服に袖を通したとき「気持ちが一気にウルトラマンモードになった」という。また、当時の記憶をたどりながら「自分の持ち味を出せる場所もあった」と役作りについて語る。

「僕が提案したのは、(決めセリフの“うぃっしゅ!”をアレンジした)フィニッシュ!のポーズだけなんですけどね(笑)、あとは監督とディスカッションしながら作り上げていきました。共感したのは、タイガの人間味あるところ。驚いたのは、ウルトラマンになりたがらないという設定。斬新ですよね(笑)。でも、すぐにウルトラマンになって敵をやっつけるというのではなく、いろいろな背景を抱えているからこそウルトラマンになりたがらないという、タイガの葛藤と成長がきちんと描かれていたところにもひかれました」

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ゼロ、ダイナ、コスモスの3体のウルトラマンが一体となり、新しいウルトラマンサーガが誕生することもシリーズ初の試み。「新しいウルトラマンが誕生するだけでなく、歴代のウルトラマンたちも登場するので、懐かしさもあり、初めてみる人もウルトラマン格好いいなと思ってもらえる、そんな過去と現代が融合して未来に向かっているウルトラマンですね」と見どころを熱弁する。ウルトラ戦士の先輩にあたる、つるのと杉浦との共演については、「つるのさんは頼れる先輩だし、太陽くんは優しいし、2人ともそれぞれの役をそのまま重ね合わせたような方でしたね。ゼロの声の宮野(真守)さんもめちゃくちゃハマっていました」

また、タイガとともに戦う地球防衛隊「TEAM U」のメンバーは、アイドルグループ「AKB48」の秋元才加、宮澤佐江、梅田彩佳、増田有華ら。メンバーの華やかさもあり、撮影現場はいつも賑やかだったそう。「子どもたちは、最初はうぃっしゅ! うぃっしゅ! と言ってくれていたんですけど、気がついたらAKB48のお姉さんチームのところに行ってしまいました(笑)。でも、みんな元気で楽しかったですよ。頑張っていました」。子どもたちの姿を見て、幼い日の自分を思いだし──。やはり、将来の夢はウルトラマンだった?

「いや(笑)、小さい頃の将来の夢は、お菓子屋さんって言っていた気がします。お菓子屋さんになれば、お菓子が食べ放題なんじゃないかっていう、子ども特有の“甘い”考えですね。お菓子だけに(笑)。でも、夢を見ることは大切なこと。この映画を見たキッズたちがウルトラマンになりたいと言ってくれたら、それが一番うれしい。もちろん、ウルトラマンの歴史の一部になれることは光栄なこと。映画はずっと残り続けますから、将来、孫とかができたときに、おじいちゃんはウルトラマンだったんだよって自慢できますよね。『ウルトラマンサーガ』に主演できたことは、僕の人生の宝物です」。そして、タイガがウルトラマンになると決意し大きく成長したように、DAIGO自身も役を通じて成長できたと述懐する。「一番気に入っているシーンは、戦うことを決意したタイガの眼差(まなざ)しですね。結局、自分押しになっちゃいました(笑)」と自己アピール。そんなチャーミングなところも、タイガ・ノゾムらしさにつながる。DAIGOによって、新しいウルトラマンが誕生した。

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