劇場公開日 2011年11月5日

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「歴史好きにはたまらん」1911 tekononさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0歴史好きにはたまらん

2020年12月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

孫文は有名でも彼の軍事面でのパートナー黄興については日本ではあまり知られていない。だが黄興がいなかったら辛亥革命は成功できなかっただろう。それほど黄興の功績は大きかった。冒頭のシーンで秋瑾が処刑されたが彼女のことも日本ではあまり知られていないが、秋瑾は女性革命家としていまでも中国では大変人気があり、浙江省杭州市には彼女の銅像も立っている。歴史的事実に忠実な作品作りには大変好感が持てた。習近平独裁体制が確立する前の作品だからあそこまで史実に忠実に描けたのだろう。当然のことながらこの歴史劇には中国共産党はなんの関係もないのだ。彼らは先人の流した血の上に築かれた革命の果実の簒奪者にすぎないのだから。

tekonon