劇場公開日 2007年3月3日

「こういう作品をたくさん観たい」秒速5センチメートル misakikenjiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5こういう作品をたくさん観たい

2022年11月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

知的

新海誠作品の中では映像、脚本、音楽、クオリティのバランスが1番良いと感じる映画です。
男なら誰でもわかる主人公の思春期の考え方、やるせなさがとてもリアルに描かれていて共感が高い。
また、セリフには無いがどうしようもない状況での悔しさ、切なさ、怒りなどが痛いほどわかるのも面白さの一つです。
短編映画で三部作になっていますが、基本主人公の成長と時間の流れを描いた作品で、一部は小学生〜中学生、二部では高校生〜、そして三部では社会人となった主人公の話になっています。
二部では目線が主人公ではなく、もう一人の登場人物になっている為見方が変わり面白いです。
全てを映像やセリフにしていなく、視聴者側に色々考えさせる新海誠作品の良さと物足りなさがとても心地よい。
この作品はもう5回は観ていますが、いまだに観たくなり、その都度何とかハッピーエンドに持っていきたいと自分では考えてしまいます。
あまり書くとネタバレになってしまいますので内容は書きませんが、この作品の終わり方はこれで良かったのかなと自分には言い聞かせてます。

misakikenji