劇場公開日 2007年3月3日

「やはり切ない」秒速5センチメートル kame-pukupukuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やはり切ない

2022年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

 過去に何度か視聴しており、ブルーレイも持っていますが、映像が綺麗になって大きいスクリーンで見れる、ということで久しぶりに映画館で見ました。

 やはり、この作品の見どころは「映像美」と「ストーリーの切なさ」だと思います。
 映像美という点では、動画配信サイトではいかにこの映画を綺麗に動画として投稿できるか、として、よく投稿されていたのを覚えています。
 絵の精緻さという点では、やはり年月もあるからか、目を見張るというところまでは行きませんでしたが、さまざまなシーンが1枚絵として成立するくらいに、カット割りや絵が綺麗だな、と思いました。
 ストーリーもやはり切ないですね。正直1話だけでも十分に短編として成り立っているわけですが、そこから2話、3話と進み、主人公が第1話のあの瞬間、あの感情をずっと引きずっている感じは、2話では切ないのですが、3話では痛々しくも感じます。最後の最後、主人公が前向きになっていたのが、唯一の救いですね。

 ここまでかなりストレートに切なさが描かれる映画も今となっては珍しいかもです。新海監督の最新作も今度あるのですが、また、こんな作品を作ってほしいな、と思います。

kame-pukupuku