劇場公開日 2011年5月7日

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アンノウン : 特集

2011年4月25日更新

重厚な演技派イメージから一転して、娘の奪還に挑む「96時間」の本格アクションで映画ファンのド肝を抜いた、あのリーアム・ニーソンが帰ってきた。今度は、異国の地で交通事故に遭い、目覚めると孤立無援の状況に陥っていた男が挑む“人生の奪還”。5月7日公開、英米独の豪華キャストとスペインの俊英が描く、GWの締めくくりに相応しいアクション・サスペンス「アンノウン」の見どころを紹介。

映画ファンのゴールデンウィークは極上のアクション・サスペンスで締めくくる!
最強のオヤジ、リーアム・ニーソンの闘いを見よ!

自分自身を取り戻すための闘いに、リーアム・ニーソンが挑む
自分自身を取り戻すための闘いに、リーアム・ニーソンが挑む

■大ヒットアクション「96時間」の“あの”リーアム・ニーソンが帰ってきた!

美しい妻(ジャニュアリー・ジョーンズ) を伴って順風満帆だったはずが…
美しい妻(ジャニュアリー・ジョーンズ) を伴って順風満帆だったはずが…

今回の舞台は雪積もる氷点下のベルリン。植物学会に出席するために美しい妻(ジャニュアリー・ジョーンズ)を伴って訪れたニーソン扮するマーティン・ハリス博士が、タクシー事故に遭って4日間の昏睡状態。目覚めて妻が泊まるホテルに戻ってくると、「あなたは誰?」と驚愕のひと言を受ける。そしてそのかたわらには、自分を名乗る別の男が……。「96時間」では人身売買組織に拉致された“娘”の奪還に挑んだニーソンが、今回取り戻そうとするのは、周囲が忘れ去ってしまった“自分自身”。そう、彼は“人生を奪還する闘い”に挑むのだ。


マーティン1人で乗ったタクシーが 事故を起こしたことから状況が一変する
マーティン1人で乗ったタクシーが 事故を起こしたことから状況が一変する

孤立無援な状況下、おぼろげな記憶と些細なヒントをもとに真実をたぐり寄せていくなかで、命を狙う謎の人物の姿も迫ってくる。なぜ妻は自分を“知らない”のか? なぜ命を狙われるのか? そして、自分はマーティン・ハリスではないのか?

「片道切符」の人気作家ディディエ・バン・コーブラールの同名小説を、「マトリックス」シリーズのジョエル・シルバーがプロデュース。「蝋人形の館」「エスター」と、ダークな世界観でシルバーとタッグを組んできたスペイン出身のジャウム・コレット=セラ監督が、本格アクションと観客の予想を裏切る展開に満ちたスリリングなアクション・サスペンスを完成させた。旧東ドイツ秘密警察OBの登場など、ヒッチコック映画を彷彿とさせる雰囲気もたっぷりに繰り広げられるニーソンの闘い。今回も要注目だ。



■真の演技派が真のアクション俳優へ──映画評論家が語るリーアム・二ーソンの魅力

ベルリン市街のカーチェイスほかアクションも満載
ベルリン市街のカーチェイスほかアクションも満載

剛速球投手が肉体の衰えとともに軟投派に転向するように、アクション俳優もまた年を重ねながら芸の幅を広げ、演技派転身を試みるのが常。ところがこれとまったく逆のパターンで新境地を開き、絶好調を猛アピールしている俳優がいる。「シンドラーのリスト」「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」などでおなじみの名優リーアム・ニーソンである。

威厳に満ちた声と風貌を生かし、重厚な人間ドラマを中心に活躍してきたニーソンは、「96時間」(08)で元特殊工作員のオヤジに扮し、多勢に無勢をものともせず裏社会の悪党どもをKO。世界中を仰天させたこの快作ですっかりアクションに開眼し、「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」(10)では特殊部隊を率いるハンニバル・スミス大佐を威風堂々と体現。陸に空にと豪快な暴れっぷりを見せつけた。ただいま58歳ですよ、58歳!

今やスクリーンに登場しただけで“何かをしでかす”危険な匂いがぷんぷん漂うニーソンの最新作「アンノウン」は、異国の地でアイデンティティーを喪失した男の運命を描く巻き込まれ型スリラー。しかし当代随一の熟年活劇スター、ニーソンが“逃げる”だの“身を潜める”といった地味なアクションだけで満足するはずもない。「もしやこの男、とんでもない素性を隠し持っているのでは?」という疑念を観る者に抱かせつつ、映画は怒濤のクライマックスになだれ込む。

ニーソン現れるところに衝撃のサプライズあり! いよいよ私たち映画ファンは、この法則を胸に刻んでおいたほうがよさそうだ。

(高橋諭治)

■あなたなら、どう“自分を取り戻す”!?「アンノウン」で学ぶ自分証明サバイバル術

異国の地で事故に遭い、身分を証明するものもなく、さらには妻でさえ自分を「知らない」と言う。そんな状況下でどうやって自分を取り戻せばいいのか? 本作に学ぶ“自分証明サバイバル術”とは?

ウソも方便、事実を交えた交渉術を駆使しろ!

かすかな記憶と父から送られた書籍に残る メモを頼りに真実に迫る
かすかな記憶と父から送られた書籍に残る メモを頼りに真実に迫る

マーティンの才能で注目すべきなのは、その交渉術。学者らしく、感情に流される前に状況を判断。その場に適した理性的な態度で、自らのリクエストを相手に伝えようとする。最初にホテルに戻った際には、「鍵を部屋に忘れた」と言って部屋に戻ろうとするし、招待状を持たないパーティ会場には、「妻があそこにいるから」と係を説得して入り込む。警備に囲まれて立場が悪くなると、「すまない、私は錯乱しているようだ」と責任者に告げて難を逃れるなど、時には方便としてのウソも駆使するのが見事。


些細な記憶から重要ヒントをたぐり寄せろ!

タクシー運転手ジーナ(ダイアン・クルーガー)も 否応なく巻き込まれていく
タクシー運転手ジーナ(ダイアン・クルーガー)も 否応なく巻き込まれていく

孤立無援の状況、そして昏睡から目覚めたばかりで記憶が混乱している状態では、どんな些細な記憶でも手がかりとなり得る。妻にまで拒否されて途方に暮れるマーティンは、タクシーのドアに描かれたテレビ塔のマークから、自分が事故直前に乗っていたタクシーのことを思い出す。タクシー会社を訪れた彼は、事故車を運転していた女性ドライバーで不法移民のジーナ(ダイアン・クルーガー)のもとへ行き着く。


知人、友人、頼れる人間は誰でも使え!

頼れる人がいないのだから、知り合った人間はすべて頼ってみるべき。マーティンは上記のジーナはもちろん、学会で会う予定だったブレスラー教授(セバスチャン・コッホ)、米国にいる友人のコール(フランク・ランジェラ)の証言で、自分がマーティン・ハリス博士であることを証明しようとする。さらには、看護師から紹介されたユルゲン(ブルーノ・ガンツ)──旧東ドイツ秘密警察・シュタージュの元警官にも助けを乞い、真実に迫ろうとするのだ。

旧東ドイツ秘密警察OBの探偵 ユルゲンに接触するマーティンとジーナ
旧東ドイツ秘密警察OBの探偵 ユルゲンに接触するマーティンとジーナ
ユルゲン役は「ヒトラー 最後の12日間」 のブルーノ・ガンツ
ユルゲン役は「ヒトラー 最後の12日間」 のブルーノ・ガンツ
名優フランク・ランジェラは マーティンの親友コール教授役
名優フランク・ランジェラは マーティンの親友コール教授役



格闘とカーチェイスを恐れるな!

得体の知れない男に狙われたら、とにかく自分で身を守るしかない。ジーナの住む部屋にまで侵入してきた暗殺者たちを、マーティンは鉄パイプを頼りに撃退しようとする。そして、路面電車が走るベルリンを舞台に、壮絶なカーチェイスを繰り広げる。

植物学者とは思えないほどの 運転技術を見せるマーティン
植物学者とは思えないほどの 運転技術を見せるマーティン
水没するタクシーからの脱出方法も綿密に描写
水没するタクシーからの脱出方法も綿密に描写
真実にたどり着くためなら、 警備員たちとも臆せず対決!
真実にたどり着くためなら、 警備員たちとも臆せず対決!



■ヒッチコック映画を彷彿とさせるサスペンスもたっぷりの予告編をチェック!



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