劇場公開日 2011年6月18日

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「やっぱりラストがいい」127時間 キーチさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やっぱりラストがいい

2011年7月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

近くの劇場で上映していなかったので、Blu-ray鑑賞にしようか迷いましたが、大好きなダニーボイルの作品なので、足をのばして観てきました。

レビューの前に…鑑賞した劇場が77席の小劇場でスクリーンも小さめ、この監督の作品ってほとんどが単館系の規模での公開ですが、映像や音楽のスケールで考えると、大きなスクリーンで公開して欲しいです(シネコンでも公開2日目で客席ガラガラの作品もあるわけですし…)

で作品の感想ですが、予想を裏切らないダニー節炸裂の良作品。話がわかっていても楽しませてくれる力量は健在です。

毎度の事ですが、この監督の作品はエンディング間際まで、登場人物に試練を与え、最後の最後に爽快感を与えてくれる。センスの良い音楽と映像表現。今回も抜かりなしといったところ。神経を切るとこの音なんかも、同伴した看護師の友人が感心するほどです。

ただ、何せ登場人物はほとんど一人。編集や展開で工夫はしているものの突き抜けた面白さのある作品までは到達していないのも事実。それでも評価としては、星4つですが(ダニーボイル作品としては星3つ)次作品では、新境地もみせてもらいたいところです。

ちなみに親子で鑑賞していた方は事前知識が無かったようで、上映後、しきりに「星守る犬」にすれば良かったねと言っていたのが印象的でした。

過激な表現(ダニー作品としては普通)が苦手な方は避けた方が無難です。

キーチ